鯉料理といえば矢張り鯉のあらい。鯉特有の淡白な味を、ぴりっとしたからし酢味噌をつけて食べる。こりっとした食感が忘れられない。バシャバシャ跳ねながら生簀から運ばれてきた鯉が今俎の上。押さえ込まれた鯉の大きな目玉と澄んだ秋の […]
「障子張る」は迫り来る冬の寒さをしのぐ障子紙を張り替えることで、秋の季語。今なら日曜大工の店に行けば、古い紙や糊をきれいに剥がす薬液や丈夫な紙などが売られているが、昔は桟を水で洗うなど骨の折れる仕事だった。それも家の男の […]
木賊は鑑賞用として、庭にも植ゑるが、山などにも自生する。その木賊を刈るのは秋。生薬として漢方で用いる他、木工製品や、鼈甲などを磨くのに欠かせない。真っ直ぐに伸びて固くなった茎を刈り取って使う。変わりやすい秋の天気、空をに […]
日本の古典色のひとつ朱は、鉄分を含んだ辰砂の色。印を捺す朱肉にも古くはこの真朱が用いられてきた。平安装束を彩る有職の色としてもとても優美。この色と見まがうばかりの烏瓜が、飛鳥郷の夕空に点灯鬼のように朱を打ったようだ、とい […]
棗の実は秋の木の実である。実の色は熟すと赤から黒っぽく変わり食べられるようになる。子供の頃にはそれを取って食べることも遊びのひとつであった。掲句、庭で遊んでいる子供達が棗の実がなっているのに気がついた。次の遊びは棗取りだ […]