暑さも遠のき、朝晩は冷え冷えするこの頃、渡ってきた小鳥らの声も色色で楽しい。「ちらちらと」という表現から、黄や緑の羽根の色が見え隠れしている様子がわかる。この風呂は露天湯だろう。(近藤英子)
今年は各地で熊の出没が増え、遭遇した人間にけがを負わせる被害が相次いでいる。山の木の実が少ないことが原因らしい。掲句の「通草」も代表的な山の木の実。楕円形のうす茶色の果皮が割れ、白く甘い果肉がのぞく。昔は人間にも好物だっ […]
日本人の肌で感じる露は露けしに代表される、儚いものの象徴でもある。俳句ではこの露を「露の世」、「露の戸」など露の何々と用いる場合が多い。煤を集める事から始まる墨つくりは、天平の時代唐よりもたらされたもの。今この町ではなお […]
木の実は、昼夜をわかたず降るもの。お御堂に灯りがともり、その周りがほの明るい。誰そ彼・・・夕刻である。「誰(た)そ彼(がれ)時(どき)」となっても木の実は降りつづけている。「虚空蔵」とは、何ものにもうち破られない智慧や記 […]
宮参りは、初宮参りともいわれ、赤ん坊が生後一ヶ月の頃、土地の守り神である産土神に初めてお参りするものである。子供の誕生を報告し、その健やかな成長を願う。掲句は宮参りの家族に行き合った場面。赤ん坊は丈の長い着物にくるまれて […]