古志会員による一句鑑賞

東京の山々も、徐々に色づき始めた。勤務地が東京とは思えないほど山の中なので、季節の移ろいを日々感じている。掲句、零余子を取っていて、ふと初紅葉に出会う。色づく垣根を不意に見つけた作者の感動がそのまま伝わってくる。一日一日 […]

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§2686 · 10月 31, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


北方から列をなして渡ってくる雁。昔、匈奴に捕らわれた蘇武が、雁の脚に書状をくくりつけて漢へ送ったという中国の故事から、便りや消息を「雁の使」という。607年、遣隋使は「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す」という […]

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§2684 · 10月 30, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


夕方、菊を切ろうと庭にでてみると、何もかもが茜色の世界であった。夕日に染まるなどの平凡な描写ではない。「茜びたし」という表現が、どっぷりと浸るような独特の感覚を伝えている。その驚きは、切れ字の「かな」に込められている。( […]

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§2682 · 10月 29, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


作事場とは、土木建築の工事現場のこと。冬が間近に迫る作事場で、火が焚かれているのだろう。人間の火を使う力や自然を加工して人工物をつくりあげる力に対して、菊の花をまだ消さずに残こしているものの力が感じられる一句。(関根千方 […]

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§2680 · 10月 28, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


「風選」は、小豆と小豆に混じった莢の屑を分ける作業である。箕に、屑の混じった新小豆入れて高く掲げると、風で屑や実の充実しない小豆がからからと吹き飛ばされる。句は、その風選の音がやんだという。箕の中に取り残されたのは、でき […]

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§2678 · 10月 27, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·