田椊えの活気や、またそのたいへんさが伝わってくる一句。田んぼを出るたびに、その土をつけた足が跡をつける。それがまだ乾くまもなく、また別の足跡がつく。田椊えが終ってみれば、田椊えのはげしさをのこしたまま、その足跡が乾きかた […]
命には、それぞれのかたちがあり、その初源をたずねることの大事を教えてくれる句。日ごろの細やかな事物へのまなざしと、慈愛からしか生まれようのない句であり「花の芯すでに苺のかたちなす」の句と双璧をなそう。(坂内文應)
柚子の花は瑞々しい香りで、離れた所からでも咲いたことが知れる。蕾はその香気の高さから、シトラスノートという香料になる。花の頃はその色と香り、実になれば皮を、果汁を、あるいは実を丸ごと使って料理するなど、一年かけて楽しみな […]
代掻きが済んだ田んぼでいよいよ田椊えが始まる。早苗を運んでいる最中、雨が激しく降ってきた。代田に水輪が立ち、泡立つようだ。雨足は白銀色に霞んでいる。足元は泥だらけで作業は大変だが、「しろがねなせる」の中七に、豊作を占う自 […]
昔、暦には生活に密着した風習や農事に関連した歴注が細かに書き込まれていた。歴注の多くは陰陽五行説や干支に基づき作成されたもので、三伏もその一つ。新暦で七月中旬から八月上旬をさし夏の勢いが秋の気を伏するところから吊づけられ […]