古志会員による一句鑑賞

床に釈迦の弟子像の掛け軸が飾られている。軸が風などで翻らないよう風鎮という道具があるくらいに軸は時折、動くものである。「青嵐」という若々しい季語が、仏弟子のいきいきとした求道の姿を彷彿とさせ十六羅漢の絵すがたに生彩を与え […]

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§1632 · 5月 26, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


日光を遮りながら風を通す簾は、高温多湿の日本ではその色合い、質感からも昔から好まれてきた。特に琵琶湖の水郷地域に群生する近江葭で作った簾は上質である。湖風が、戸を大きく開けたすだれ屋を吹き抜けていった。それは楓若葉に染ま […]

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§1630 · 5月 25, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


「卯の花くだし」は卯の花が咲くころに降る長雨。鞍馬山麓を流れる鞍馬川が、昨日までの長雨で水量を増し激しい瀬音を立てている。卯の花くだしと鞍馬という言葉の相乗によって、遠い昔、牛若の姿や典雅な王朝時代までも連想させる。(藤 […]

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§1628 · 5月 24, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


青空に重なり合った芭蕉の広葉を洩れる日の光。それはさながら緑のシャワーとなってふりそそぐ。芭蕉はバナナの仲間で高さは三メートルから五メートル近くにもなる。その林の中に入れば、蝸牛でなくても緑の光に染まるようだ。(岩井善子 […]

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§1626 · 5月 23, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


作者は、加賀という土地を愛していたのだろう。加賀の風土を詠んだ句は多い。揚句では、田椊という農村で最も重要な行事を、豊かに水をたたえたここ加賀の土地で今年も行えるという幸福感を表現している。瞼に焼き付くようである。(熊瀬 […]

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§1624 · 5月 22, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·