古志会員による一句鑑賞

わが国における気温の季節変化は、光のそれに約一月半遅れて起こっているという。また東洋の四季区分は光の変化に合致しているというから、一陽来復の言葉どおり、春は光の再来にはじまると言ってよい。きらきらと眩いばかりに耀く川の瀬を、まだ冷たい風を頬にうけて、一対の夫婦雛がゆったりと流れてゆく。(萬燈ゆき)
出典:『花眼』

§3599 · 3月 2, 2012 · 今日の一句(2011年) · · [Print]

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