古志会員による一句鑑賞

降ったそばから消えてゆく、はかない春の雪。それが三日にわたって、はらはらと舞った。春の一字によって、雪の感じはどこか明るい。
「祭の如く過ぎにけり」という中七以降に、作者のその三日間への思いのすべてが凝縮されている。
 波郷のすぐれた句に見られる高い品格を、この句も存分にたたえていて、なんとも美しい。(岡崎陽市)
出典:『酒中花』

§3561 · 2月 9, 2012 · 今日の一句(2011年) · · [Print]

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