森澄雄は旅に出る時、ノートを持っていかなかった。その地の風物を楽しみ、風土を大いに呼吸して帰ってくるのがスタイルだった。掲句は古寺が多い小浜市を風土色豊かに詠んでいる。淡塩で蒸して一夜浜風にあてた柳蒸鰈は、古くは朝廷への献上品であった。(近藤英子)
出典:『鯉素』
森澄雄は旅に出る時、ノートを持っていかなかった。その地の風物を楽しみ、風土を大いに呼吸して帰ってくるのがスタイルだった。掲句は古寺が多い小浜市を風土色豊かに詠んでいる。淡塩で蒸して一夜浜風にあてた柳蒸鰈は、古くは朝廷への献上品であった。(近藤英子)
出典:『鯉素』