古志会員による一句鑑賞

森澄雄は旅に出る時、ノートを持っていかなかった。その地の風物を楽しみ、風土を大いに呼吸して帰ってくるのがスタイルだった。掲句は古寺が多い小浜市を風土色豊かに詠んでいる。淡塩で蒸して一夜浜風にあてた柳蒸鰈は、古くは朝廷への献上品であった。(近藤英子)
出典:『鯉素』  

§3555 · 2月 24, 2012 · 今日の一句(2011年) · · [Print]

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