古志会員による一句鑑賞

「虎落笛」の「虎落(もがり)」とは、竹を編んだ柵や垣根、物干のこと。それに風が吹きつけるとひゅうひゅうと笛のような音を立てる。冬の空を鳴り渡る笛のような風音がその音に似ていることから虎落笛という。句の「樹には樹の悲しみ」、そのまま裏返して読めば「人には人の哀しみ」である。哀しみを樹に託したことで深い孤独感がにじみ出る。(北側松太)
出典:『遠雷』

§3075 · 11月 12, 2011 · 今日の一句(2011年) · · [Print]

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