古志会員による一句鑑賞

戸外で桃を剥いているらしい。「うしろより日暮れきぬ」だから、前面は西日に照らされているのか。しかし、こうきっちり解釈しては、この句はつまらない。ここでいう「日暮れは」寂しさの象徴としてとらえたほうがよさそうだ。このうしろから来る「日暮れ」のために、「白桃を剥く」という行為も寂しい。世界に一人取り残されたような寂寥感が漂う。(北側松太)
出典:『未明音』

§2701 · 8月 19, 2011 · 今日の一句(2011年) · · [Print]

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