古志会員による一句鑑賞

蝶が深い谷の上空を飛んでいる。高々と越えてはいるけれど、春の蝶だから風にあおられて右へ左へ心許ない飛び方を想像する。その心許なさが谷の深さをいっそう際だたせている。家業の医師を継がず放浪した石鼎の生き方も思い浮かべる。(藤英樹)

出典:『原石鼎全句集』

§1493 · 4月 28, 2011 · 今日の一句(2011年) · · [Print]

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