古志会員による一句鑑賞

秋の冴え渡った空気とは異なり、ふわふわと浮遊しているような錯覚にとらわれるのも、どこか曖昧ではっきりとしない春の夜の特徴。意図もなく蹴った石が谷に落ちて行く。石は朧の中へ包み込まれるように消え、我が身が朧の中に残る。現実と非現実の境にいるような、春の夜の情緒を堪能している句。(岩井善子)

出典:『鮎』

§1474 · 4月 19, 2011 · 今日の一句(2011年) · · [Print]

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