秋の冴え渡った空気とは異なり、ふわふわと浮遊しているような錯覚にとらわれるのも、どこか曖昧ではっきりとしない春の夜の特徴。意図もなく蹴った石が谷に落ちて行く。石は朧の中へ包み込まれるように消え、我が身が朧の中に残る。現実と非現実の境にいるような、春の夜の情緒を堪能している句。(岩井善子)
出典:『鮎』
秋の冴え渡った空気とは異なり、ふわふわと浮遊しているような錯覚にとらわれるのも、どこか曖昧ではっきりとしない春の夜の特徴。意図もなく蹴った石が谷に落ちて行く。石は朧の中へ包み込まれるように消え、我が身が朧の中に残る。現実と非現実の境にいるような、春の夜の情緒を堪能している句。(岩井善子)
出典:『鮎』