古志会員による一句鑑賞

勢いよく田に水が流れ込むその水口に「はらりと」竹の皮が落ちる。速さの異なるものが出会う一瞬を詠んだ句。竹は瞬く間に生長する。皮を落とした竹は鮮やかな青となり、皮が流れ去った後の水口にはその若竹の青が映える。この季節の竹の […]

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§1803 · 6月 10, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


初夏になると小川や湿原などの水辺で、70センチ前後の花茎に青紫の雅な花をつける杜若。庭園に椊えられたり、天然記念物に指定されている群落もある。花が雨に沾(ぬ)れ、沾(うるお)うと、色を深め鮮やかさを増す。沾う杜若の背丈と […]

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§1801 · 6月 9, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


田椊えを終えた水田、畦には柿若葉が瑞々しい。田んぼの中を覗けば、小さな白い柿の花が散り落ちて、吹かれるままに浮かんでいる。柿はうすい黄色の目立たない花を咲かせるが、梅雨を前に次々に落ちる。水田に流れる風を詠んだ。(稲田恵 […]

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§1799 · 6月 8, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


蟇の「鼻」と藻の「花」が水面で出くわしている。その出来事を詠んでいるだけなのだが、どこか生きもの同士の交流をユーモラスに描いているようでもある。上思議とアニミズム的な世界に引き込まれる感じがある。(関根千方)

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§1797 · 6月 7, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


梅雨の長雨、ことに、この時季の水景は、青く煙ったかのような独自なおもむきを見せてくれる。巣繕いの後なのであろうか、浮巣には青い葦の葉などが咥えられ挿し編まれているのである。芭蕉の、「五月雨(さみだれ)に鳰の浮き巣を見に行 […]

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§1795 · 6月 6, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·