古志会員による一句鑑賞

梅雨の長雨、ことに、この時季の水景は、青く煙ったかのような独自なおもむきを見せてくれる。巣繕いの後なのであろうか、浮巣には青い葦の葉などが咥えられ挿し編まれているのである。芭蕉の、「五月雨(さみだれ)に鳰の浮き巣を見に行む」、の句とおなじように、自らの身を水際に運ぶ心映え。これこそ、夏の俳諧の一典型を示すもの。(坂内文應) 

§1795 · 6月 6, 2010 · 飴山實の一句 · · [Print]

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