古志会員による一句鑑賞

鯉こくは、筒切りにした鯉に熱湯をまわしかけて臭みを取った後、水、酒の中で煮立て、あくを取りながら小一時間煮込んだ後、赤味噌を加えて仕上げたもので、葱、粉山椒、柚子などの薬味で頂く。舌を焼くほど熱い。「木の実かな」とあるか […]

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§3185 · 11月 5, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


「花野」は秋の草々がつけた、目立たない小さな花が広がる野原。「花野にあがりけり」とある。川漁師が長い時間水に浸かって黙々と投網を打っていたが、「やがて」川縁の花野にあがったなあと詠嘆の切れ字「けり」を使っている。作者には […]

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§3183 · 11月 4, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


ちゝろ虫とは蟋蟀のこと。造り酒屋の蔵かワイン蔵か、貯蔵されているお酒の樽の下あたりから聞こえる虫の音。虫の音という聴覚と、酒蔵の香という嗅覚の二つの感覚。この二つがあいまって、酒蔵という特別な空間をさらに奥深いものにして […]

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§3181 · 11月 3, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


仏足石とは、おおらかに刻まれた釈迦への思慕を示す標(しるべ)である。かつて仏像を礼拝するしきたりのなかった古代インドでは、菩提樹を植え育てることにも同じ意味があった。おおむね、外にすえおかれその石の面に、秋の供えもののよ […]

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§3179 · 11月 2, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


前書に『洛東泉湧寺 四句』とある最初の一句。泉湧寺(せんにゅうじ)は京都東山にある真言宗の寺である。秋の一日、作者が寺を訪れると、廂から柿を吊して干してあった。境内の渋柿であろう。柿は古くから好まれた果実であり、渋柿は日 […]

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§3177 · 11月 1, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·