古志会員による一句鑑賞

前書に『洛東泉湧寺 四句』とある最初の一句。泉湧寺(せんにゅうじ)は京都東山にある真言宗の寺である。秋の一日、作者が寺を訪れると、廂から柿を吊して干してあった。境内の渋柿であろう。柿は古くから好まれた果実であり、渋柿は日に干すことで甘くなる。日に照らされている吊し柿の鮮やかな色が浮かぶ。吊し柿の色が濃く変わるといよいよ秋も終りである。秋の泉湧寺を訪れてみたいと思わせる一句である。(山内あかり)

§3177 · 11月 1, 2010 · 飴山實の一句 · · [Print]

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