「花野」は秋の草々がつけた、目立たない小さな花が広がる野原。「花野にあがりけり」とある。川漁師が長い時間水に浸かって黙々と投網を打っていたが、「やがて」川縁の花野にあがったなあと詠嘆の切れ字「けり」を使っている。作者には気の遠くなるほど長い時間と感じられたのかもしれない。「萩往還」の前書がある連作の一句。 『飴山實全句集』(藤英樹)
「花野」は秋の草々がつけた、目立たない小さな花が広がる野原。「花野にあがりけり」とある。川漁師が長い時間水に浸かって黙々と投網を打っていたが、「やがて」川縁の花野にあがったなあと詠嘆の切れ字「けり」を使っている。作者には気の遠くなるほど長い時間と感じられたのかもしれない。「萩往還」の前書がある連作の一句。 『飴山實全句集』(藤英樹)