飼いならした鵜を使い、鮎を取る鵜飼い。岐阜県の長良川などで今も続いている。鵜飼いは暗夜にかぎる。月明かりを厭い、上弦の夜は月の落ちるのを待ち、下弦の夜は月出の前に舟を出す。川には、舳先に篝火を焚き漁して下る鵜舟。天には、 […]
今年は七月二十三日が大暑。「立秋」までの半月、さらに立秋以後も酷暑が続く。句は、まっすぐに伸びた瑞々しい竹を見上げて、真夏の大空を吹く風を、青竹が空を揺すると大胆に捉えた。大暑にあって、笹の葉音の涼やかなこと。(稲田恵子 […]
紙魚(しみ)とは、古くからいる書物の害虫。銀白色の鱗があり、よく走る。尾形光琳はきらびやかさをほこる琳派の大家。紙魚すらも美しく輝くのは、光琳忌なればこそ。光琳を讃える一句。(関根千方)
荒(すさ)ぶる神は、戦にかかわる荒々しい神であり、天皇に支配されない神、時には、疫病をもたらす神ともされる。句の風鈴にのりうつった荒ぶる神、収穫のころの稲をなぎ倒し、洪水を招くような荒ぶる神とは違い、そんなに悪いことをす […]
今日十七日は祗園祭の中心となる山鉾巡行の日。祇園祭は平安時代の初期に悪疫退散を祈願に始められた祭礼である。おりしも、梅雨の真っ最中で、疫病が蔓延しやすい季節でもある。句の「とほ濁り」は「遠濁り」であろう。どんみりとした空 […]