古志会員による一句鑑賞

「山眠る」の出典である『臥遊録』には、「冬山惨淡として眠るが如し」とある。「惨淡」とは中国語で、「物寂しい」という意味。麓に連なる雲の上に、山が黒々とそびえる様子を今日見た。まさに物寂しかった。掲句、「くすぼらせ」とは燻 […]

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§3195 · 11月 10, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


夏、白っぽい小さな花を咲かせるリュウノヒゲ。花が終わると玉のような種子をつけ、冬には艶やかな碧色の「龍の玉」になる。龍の玉は直径7ミリほどで、ピンポン球のようによくはずむ。茂みからころがり出てきた一粒の玉。見ればそれは、 […]

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§3193 · 11月 9, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


伊賀上野を訪ねた折の一句。絹糸を一筋ずつ交じり合わせる組紐は伊賀の伝統工芸である。立ち寄った組紐屋の戸口には、山茶花の花葛が掃き集めらたままである。その深いピンクに先ず目がとまる。店に入れば、色とりどりの組紐がまことに鮮 […]

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§3191 · 11月 8, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


御齋(おとぎ)峠は、伊賀と甲賀の間にある峠。この句には「近江に向ふ芭蕉が家郷と別れしところなれば」と前書きがある。伊賀は芭蕉の故郷。近江は芭蕉の第二の故郷である。芭蕉と同じの旅すがら、御齋峠を越えるときに伊賀のほうをふり […]

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§3189 · 11月 7, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


柚子の置いてある机に灯がともったのだ。たった一個の柚子であろう。柚子の実もまた灯のようなもの。ほの暗い部屋のそこだけが異空間のように明るい。静物画のような一句である。(北側松太)

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§3187 · 11月 6, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·