北方より渡ってきた鴨は、この頃になると随分な数になっている。冬の朝日が昇って、日の光が水面に行き渡っていく中、鳥が動いて鴨の陣がほぐれた。万葉の昔から詠まれている鴨は、我々にも親しみ深い水鳥だ。よく観察された、水辺の光と […]
「熱燗」は冬の季語、「鹿笛」は秋の季語。冬の句としてもよいと思うが、句集の配列から見ると作者は秋の句としている。鹿笛は猟師が牡鹿をおびき寄せるために牝鹿の声に似せて作った笛。鹿を追って山小屋などで体を温めるため熱燗を飲ん […]
陰暦10月は神無月。出雲に国じゅうの神様が集まるところからの呼び名だが、出雲では反対に大勢の神様が集まるところから、神在月と呼ぶ。集まった千鳥を見て、何処かの国の神様の使いのようにも思えたのであろう。この鳥はその鳴き声が […]
鰐口は仏殿・社殿の軒にたかだかと吊ってある金属製の音響具。打ち鳴らすことで仏に来訪を告げるものとされる。句は、お参りを済ませて、社寺の軒を出るところ。折からの雨が横殴りに襲いかかって、開いた雨傘を吹き飛ばそうとする。鰐口 […]
寒さが厳しくなると、鳥が寄り集まってじっとしている姿や、頭を羽にさしいれている姿が良く見られる。掲句の鴨も水面に浮いて寄り集まっている。その鴨の数を数えることが出来るほどに、波もなく穏やかに晴れた良い天気なのだろう。「数 […]