『草の市』とは、盆の行事に使う灯籠や提灯、蓮の葉やほおずき、なすや麻殻などを売る市のこと。昔は十二日の夜から翌朝にかけて市が立った。掲句、作者が草市の中を通っていると、売り手と買い手のやり取りが聞こえてきた。初めての盆用 […]
旧暦7月12日の夜から翌日にかけて、盂蘭盆に必要なものを売る草市が立つ。盆花や真菰で作った筵や馬、かわらけや苧殻など、くさぐさのお盆用品を売ることから草市という。草市にはよく雨が降る。ざぁーっと降ってきてさっと上がる雨。 […]
萩は秋の七草の一つだが、ほんとうは草ではなくて木だ。高さ1〜2メートル。木といってもまっすぐには立たず、葉のつけ根からいろんな長さの花穂を出して赤紫色の花をつける。鮮やかなのれんのようにしなだれた萩。ほろほろと花が川面に […]
作者の生まれた石川県小松市や金沢の旧市内では、お盆には切籠(きりこ)を墓前に下げてお参りする。木を枠にした家の形の簡単な灯篭で、正面に墨で南無阿弥陀仏、右には進上者の吊前が書かれる。日没近く、切籠を売る露天商を詠んだ。先 […]
送行(そうあん)とは、夏の修行を終えた僧たちが寺を去ること。その修行は夏安居(げあんご)や雨安居(うあんご)と呼ばれ、九十日続き、解夏(げげ)に明ける。ひと夏の間こもっていた寺を出て、山を下りる僧たち。そのうちのひとりが […]