古志会員による一句鑑賞

岩がちの海岸近くにある豆腐店。豆腐を買いに行くと店先に飼われている鈴虫が小さく鳴いた。この豆腐を作り始める夜明け頃には、鈴虫は鈴を振るように盛んに鳴いていたであろうと思い浮かべると、買って帰るその豆腐はひときわである。( […]

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§2266 · 8月 23, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


「加州佐野の茶碗祭 二句」の内の一句。「加州」加賀国のことで、現在の石川県である。茶碗祭では、露店で数々の茶碗が並ぶ。その中で、「これだ」と思う茶碗に出会った時、いささかの興奮を覚える。しかし掲句はその興奮には触れず、淡 […]

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§2264 · 8月 22, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


夏休みも終盤の8月23、24日ごろ、地蔵盆が近畿などで催される。主役は子供たち。地蔵尊の前に花や餅を供えたり地蔵巡りでお菓子をもらったり、子の吊が入った提灯の下で盆踊りをしたりする。この頃には蝉も声を潜め、強い日差しに晒 […]

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§2262 · 8月 21, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


立秋を過ぎた渓谷に、ひんやりとした風が渡ってくる。流れにせりだした大樹からは蔦が下がり、風に吹かれては川面を軽く打っている。そのたびにパッと、山女(やまめ)の群れが散らばるのだ。まるでルアーが川面を打つような風のいたずら […]

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§2260 · 8月 20, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


残暑がこう続くと、ひと雨来て欲しくなるものである。この句は、きっとそんなときに走り雨が来たのであろう。下五の「みどりよき」とは、木賊が走り雨をうけて、にわかに鮮やかな緑色の光を発し始めたというだけでなく、読み手の心も洗わ […]

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§2258 · 8月 19, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·