古志会員による一句鑑賞

人間にはどうしても気取りがあり、見たままを表現する、という事は案外難しい事ですが、素直な眼で汗が目に入り痛がる人を見た、ただそれだけの事がかえって面白い。(西村麒麟) 出典『くくたち』

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§2103 · 6月 10, 2011 · 今日の一句(2011年) · (No comments) ·


水ぐもりとは薄く曇った空を表現したしたものであろう。 水が満々と満ちた田には 三寸ほどにも満たない玉苗がそよぎ、天も地も瑞々しさにあふれている。湖国近江ならではの風景である。(岩井善子) 出典『浮』

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§2101 · 6月 9, 2011 · 今日の一句(2011年) · (No comments) ·


わが家にも白梅が一本ある。青梅をつんでは籠に入れる、この動作を繰り返すとき、犀星のこの句が脳裏に鮮やかに蘇る。臀が美しいと女性にみたてたところが、詩人であり小説家である犀星らしい。青々と、楚々として、どこかエロティックな […]

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§2099 · 6月 8, 2011 · 今日の一句(2011年) · (No comments) ·


田植えの時に早乙女などがうたうのが田植唄。その唄を聞くと、それほど高くない伊賀の山々が思い浮かぶ、という句。伊賀は橋本鶏二が生まれ育ったところ。「高からず」に故郷の山波への作者のやさしい眼差しが感じられる。山間のあちこち […]

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§2097 · 6月 7, 2011 · 今日の一句(2011年) · (No comments) ·


歌声が聞こえたので外へ出ると、しとしとと雨の降る中、笠をかぶって田を植えている人の姿があちらこちらに見えた。部屋で聞こえた声は、田の神に豊年を祈るゆったりとした田植歌であった。遠くからは楽しげな歌が聞こえてくる。この年が […]

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§2095 · 6月 6, 2011 · 今日の一句(2011年) · (No comments) ·