12月、東京句会のお知らせ

  • 日時:12月8日(土)
  • 集合:午後1時
  • 会場:科学技術館
  • 会費:2,000円(学生半額)
  • 第一句座:当季雑詠5句出句5句選
  • 第二句座:席題3句出句3句選

* 大谷主宰ご出席の句会となります。
* 12月まで句会場は科学技術館です。来年1月からは青山こどもの城に移ります。お間違えのないようにご注意ください。

11月の東京句会報告
1座目は雑詠、2座目席題「山茶花」「煮凝」「落葉」
<主宰特選句>
 姫と呼ぶ柿を育てて五十年      梅子
 大綿やお迎へならばまたでよし    道夫
 何惜しむ鈴を鳴らして残る虫   間宮伸子
 手遊びの紙漉きいまや名人に     梅子
 秋草の花の中なる花の君       元子
 漬けたればあれほどの菜がこれほどに 千方
 俵編む昔ヤ担ぎし十六貫      伊豆山
 煮凝や旅の別れも近江にて      宣行
 散り敷きて掃いて山茶花また咲いて 麻衣子
 よるべなき煮凝の身とならうとも  美津子
<主宰入選句>
 焙る火に意地も果てたり牡蠣開く   宣行
 野うさぎの糞はさみどり小春空    常之
 用水路またぎ近道冬うらら      益美
 喉越しは滝から落す牡蠣の玉     靖彦
 一人の夜メタセコイアの枯葉降る  伊豆山
 大望に我は縁なき海鼠かな       怜
 丹精の懸崖菊の整はず       潮伸子
 鵙日和力士のまわし干してあり    道子
 小鳥来る声も梢もふるはせて    あつ子
 寒鰤の鰓から口へ通す藁       靖彦
 新米の湯気もうもうと仕込桶     佐幸
 出這入りはいつも裏木戸花八手    常之
 家ぢゆうの手摺に掛けて毛布干す    博
 烏瓜わがもの顔に梢まで       節子
 骨董市小判ぴかぴかうそ寒し    あつ子
 繋がれし猿の無聊や日向ぼこ    潮伸子
 歯に当つる電動歯ブラシけさの冬  美津子
 あかあかと伊勢海老舟を待つ焚火   元子
 新酒樽ワインの樽も寄進して    潮伸子
 大根干すむかし落人住みし村   間宮伸子
 なまくらな五感鍛へんとろろ汁   美津子
 大根引く筋金入の重みあり      千方
 秋の灯やどんと置かれし兜焼     節子
 この枯葉どこまで踏めば奥社まで 間宮伸子
 日向ぼこ猫が伸びするや我もせん   元子
 吊る雉子に飛びつく猫や冷まじく  潮伸子
 ツグミ来てウソ来て森は冬に入る   道子
 水揚げの伊勢海老ねらふ鳶かな    順子
 迷いこみしぎすを放ちぬ庭の闇    佐幸
 三界に家無し煮凝のうまし     あけみ
 最期にはふるさとを詠み落葉径   あけみ
 倦きるほど落葉を踏みて下山かな  智恵子
 もめ事のひとつやふたつ凝鮒    潮伸子
 かりそめにつくりきし句や落葉積む  節子
 煮凝りぬ水とあぶらのこの二人    千方
 掃きあつむうちに落葉は粉々に    千方
 品書は真砂女の手書き凝り鮒     佐幸

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