句集ではこの後に「吉野建は尾根道に添ひ谷を負ひたる独特の家造り」とある。吉野山の門前町はどの建物も谷に向かっておりている。だから表から見ると一階建てなのに裏から見ると二〜三階建て。これを吉野建てという。作者はこの吉野建ての旅館に泊まったのだろう。桜の花が吹き上げてくるように感じたのだ。まさに自然と人間を融合させるオブジェとして吉野建はあるのだ。(熊瀬川貴晶)
句集ではこの後に「吉野建は尾根道に添ひ谷を負ひたる独特の家造り」とある。吉野山の門前町はどの建物も谷に向かっておりている。だから表から見ると一階建てなのに裏から見ると二〜三階建て。これを吉野建てという。作者はこの吉野建ての旅館に泊まったのだろう。桜の花が吹き上げてくるように感じたのだ。まさに自然と人間を融合させるオブジェとして吉野建はあるのだ。(熊瀬川貴晶)