古志ネット句会のご報告をさせていただきます。
まず、長谷川前主宰の特選の一句。
辻々に那智勝浦の迎へ火よ 長谷川冬虹
「闇の中から迎え火を焚く那智勝浦の町が浮かんでくる」との評。
また、長谷川前主宰の入選句の中より、一句。
日本に祈りの秋の来たりけり 池桃汰
「たしかに八月は秋なのだが、ここは夏でよいのではないか。ご一考を」との評。
席題は「蜩」。
以下、入選句より。
かなかなは声を嗄らして鳴き尽す 池桃汰
かなかなや持ち場に戻る休み明け 小池風子
かなかなや老人ホームは夕早し 籔本文子
かなかなや薮の中より暮れ初めぬ イーブン美奈子
ひぐらしや下校の森の薄明かり 野田省三
以上です。
ご指導ありがとうございます。
当該句の一稿は『夏』だったのですが、投稿月の八月に合わせて『秋』としたものでした。ご指導すっと胸に落ちました。ありがとうございました。『夏』に訂正致します。」