古志会員による一句鑑賞

「春の雪」の本意はすぐに消えてしまう淡くはかない雪。句は、空から降ってくる途中、窓辺に置かれたピアノの黒い蓋に映っている様子を詠んだ。地面に触れればすぐ溶けてしまうが、下五を「映りては」としたことで、また上五に還り、読む者に無限に降り続くような感じを抱かせる。(藤英樹)

§856 · 2月 25, 2010 · 飴山實の一句 · · [Print]

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