古志会員による一句鑑賞

ひたすら「あぎと」に読み手の気持ちが収れんされゆく句。作者が能登の停車場で、色白の若き女性が荷を担いでゆく姿を見かけた折の句。笠か傘で全貌は見えていない。あぎと(あご、おとがい)を述べることで夢幻的な美しい句となった。端正な詩塊の持ち主ゆえ、能登時雨という造語的な座五も許されてくるように思う。(坂内文應)

§3219 · 11月 22, 2010 · 飴山實の一句 · · [Print]

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