初夏、山あいの棚田の風景が目に浮かぶ。ここは平家の落人伝説の村。田椊えが終わったばかりの水田の脇には平家の墓がある。村の暮らしを見守ってきたこの墓に、農夫は花ではなく余った苗を供えている。みずみずしい緑と、はっとする素朴な心を作者はとらえた。(稲田恵子)
初夏、山あいの棚田の風景が目に浮かぶ。ここは平家の落人伝説の村。田椊えが終わったばかりの水田の脇には平家の墓がある。村の暮らしを見守ってきたこの墓に、農夫は花ではなく余った苗を供えている。みずみずしい緑と、はっとする素朴な心を作者はとらえた。(稲田恵子)