5月句会報告

第2回YouTube句会(5月5日、57名)

当季雑詠 1句座(3句出句 3句選)
https://www.youtube.com/watch?v=uOKAR8DN8ps

大谷主宰選
【特選】
ひきこもる穴まだ浅き蟹の子よ  丹野麻衣子
烏の子早く鳴きたしかあかあと  那珂郁子
雲南道はるかなり古茶新茶    大平佳余子
わが揉みし新茶を汲めばまた柱  園田靖彦

【入選】
麦秋のしづけさいつかアラブにも 篠原隆子
葉桜の大き蔭抜けあと百段    矢野京子
柏餅ぱりり剥がれて男前     田村史生
春別れ離れて立ちてお辞儀して  上俊一
行く春や病みし地球に引きこもり 上俊一
雨戸開くや牡丹の光殺到す    神戸秀子
てつせんの咲くや涼しき人の窓  篠原隆子
奪衣婆か筍の皮剥く我は     藤倉桂
葉桜や休校の子と隅田川     吉田順子
収束のあとがおそろし 古茶すする 仲田寛子
カーテンの隙間もっとも明けやすし 佐々木まき
パラソルを廻しつ夫の先を行く  前崎都
コロナ禍にさながら花の牢名主  片山ひろし
朝採りの筍置きて行きし人    池田祥子
慣れてきて春のマスクの柄合わせ 岩崎ひとみ
大宇宙終りありけり蝶もまた   土’谷眞理子
香水や家を出ぬ日も女の子    森凛柚
揉みほぐす春の愁ひの足三里   高角美津子
おしまいの二滴一滴新茶汲む   園田靖彦
甲斐駒のこちらは桃の花ばかり  長井亜紀
(丹野麻衣子記)


第3回YouTube句会報告(5月23日 57名)

当季雑詠 1句座(3句出句 3句選)
https://www.youtube.com/watch?v=SydRM8v-jAE

大谷主宰選
【特選】
竹の皮脱ぐより早くはち切れて  米山瑠衣
隙あらば浮巣を狙ふ敵ばかり   大場梅子
竹植ゑて月の出をまつ島人よ   篠原隆子
あめつちの水の袋の胡瓜かな   喜田りえこ
パソコンの前より帰宅麦酒干す  松岡伴子
ぢつとしてゐるのが仕事女郎蜘蛛 喜田りえこ
玉虫やなほ千年を彩らん     長野いづみ

【入選】
届け物ポストオフィスを溢れ夏  イーブン美奈子
とびきりの一本母へカーネーション 神戸秀子
よしきりや遠くて近きオンライン 大平佳余子
麦藁や今宵はべこのしとねとせん 園田靖彦
溶岩に耐へし社殿や山開き    神戸秀子
よく揉んで茣蓙に寝かせて干薇  長井亜紀
六月の花嫁となり歩みくる    長井はるみ
キー叩き薄暑の名乗りいざ上げむ 臼杵政治
白絣まづは百まで生きてみむ   稲垣雄二
一切は不要で不急 初なすび    上村幸三
五月雨の匂ふ夜樺美智子の忌   鈴木伊豆山
手も口も楽器となりて星涼し   森凜柚
マスクの子親より大き蟹を釣り  丹野麻衣子
はるか来し人の御目の涼しさよ  池田祥子
新緑やピアノとともに生きし日よ 土’谷眞理子
早乙女や娘も母もその母も    矢野京子
ひと責める言葉あふれて花いばら 木下まこと
(丹野麻衣子記)


金沢句会(8日 慶覚寺 9名)

兼題(「新茶」「五」)当季雑詠
晩年のほど良き距離や新茶くむ    徹
新茶くむ遥かに能登の日のぬくみ   こまち
新茶とどく空也最中の一折と     早苗
胸疼く小さく新茶とつぶやけば    薫
新茶汲む母の両手の語るもの     妖子
こころ透く新茶一針ほちと噛み    まさみ
新茶汲む蛍茶碗は父よりの      きよみ
古茶新茶いづれにしても明日は雨   徹
新茶くむ和服のひとに惚れにけり   繁
朴開花五感六感全開す        早苗
さみだれや入麺にしてみやぅかな   きよみ
五月野や疫禍音なく姿なく      まさみ
子の家を辞して車窓の五月富士    妖子
蛙鳴く五臓六腑に異常無し      淳
飛び込んで泥となりたる蛙かな    薫
くちなはは百代なりし寺の守     こまち
(花井淳記)


京都句会(通信句会  9名)

5月24日(日)こどもみらい館での句会を予定していましたが,コロナウイルス禍による非常事態宣言のため,句会場が閉館となりましたので,有志による通信句会を行いました。
第1句座当季雑詠5句出句5句選。
第2句座写真(「賀茂の競べ馬」「チーター」「高層ビルと月」)からの発想句5句出句5句選。

豌豆剥く日常茶飯てふ幸せ      まき
双葉葵摘んで現世の厄除けに
薫風や三分窓開く地下鉄線      美栄子
笞ふるふ武者装束や風五月
はじまりは春のマスクや方丈記    初男
木の股に座して観てゐる競べ馬
こぼるるも命のうちか花蜜柑     美恵子
ランドセルいよよ出番や走り梅雨
仙人の瞑想深く青葉かな       りえこ
月涼し通天閣は今日緑
はらはらとさらさらと夏落葉かな   幸子
ぎしぎしと過ぎゆく牛車藤ゆれて
先住は我ぞと鳴ける蟇蛙       英二
月よりのメールの届くスカイツリー
風蘭や言ふてはならぬこれ以上    可奈
心技体和して一蹴り競べ馬
肉声の飛び交ふ句会風薫る      茉胡
馬よりも乗り手昂ぶる競べ馬
(氷室茉胡記)


松山句会(10日 メール句会 9名)

題:旅、食べ物、植物(5句出句 4句選)
ふかぶかとみどり児ねむり夏に入る  星
町ぢゆうをめぐるせせらぎ夏来る   梅子
せんねんのなかのことしの白藤よ   陽市
防風摘み鈴振るやうに砂はらふ    崇
不揃ひの葉もよき母の柏餅      まこと
晩春の雨うつくしき蕪村寺      星
藤色の花をあつめて立夏かな     紫春
若草や小指ほどなる山羊の角     崇
たのしみは富士の恵みの鰻かな    梅子
巣立ちたる子の武具かざる母ひとり  一美
濡れ縁は祖母の居場所や柏餅     典子
サクランボ光も食べてしまいけり   喜久子
筍のじつとがまんの底力       梅子
筍や米糠添えてお裾分け       典子
地魚の華やぎ郷のもぶり鮓      紫春
先客の僧の福耳草の餅        崇  
瀬音さへ若葉の風となりにけり    まこと 
(木下まこと記)


福岡支部(25日 通信句会)

花は葉に文庫になりし本を買ふ    緑
守宮這ふ世界地図の天井に      龍梅
たんぽぽの絮吹かれゆくパラシュート 久子
コロナ禍や我らも登る蟻地獄     桃潤
一滴を奉りたる新茶かな       和子
少しだけ自粛を破り街薄暑      祥子
登る子に姉の手が伸ぶ椎若葉     国光
コロナ禍や打たぬ音聞く甲子園    博人
斑猫についていきてはならぬ道    真知子
(斉藤真知子記)


長崎支部(29日 ネット句会) 

当季雑詠 持ち寄り5句
武漢より薔薇の名前のブログかな   弘美
新駅舎忽然と建ち夏に入る      まり子
古書店のサイト散策竹の秋      直代
ペダル漕ぐシャツ膨らませ青嵐    玲子
楠若葉老々介護の散歩道       あや
若竹や真青の空を恋ふごとく     瑠衣

題詠2句(蛙・卯の花腐し)
我が指の触れて気絶の青蛙      弘美
河鹿蛙温泉宿に星あまた       まり子
その中に裏声混ざる田の蛙      直代
こんな日は断捨離卯の花腐しかな   順子
蛙啼く声忘れまじビルの闇      順子
蛙鳴く釣られ鼻歌厨事        玲子
残業の疲れ癒すか蛙一匹       あや
サンダルのひやり卯の花腐しかな   瑠衣                 
(米山瑠衣記)


熊本あふちの会(19日 三城宅 4名)

第一句座(当季雑詠)
はつ夏や麻葉紋様の産衣着せ     和子
螢待つ欄干の無き橋の上       佳代子
夏鶯湖風届く茶席かな        沙羅
梅落とすブルーシートを広げつつ   節子

第二句座 兼題(麦秋、豆飯、バス)
豆ごはん好きと嫌いの姉妹      節子
茶道部の学生招き豆の飯       沙羅
麦秋やバスを乗り継ぎ母の里     佳代子
麦秋の風入れてよりバス揺るる    和子
(若松節子記)            


 

                

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