12月、東京句会のご案内

日時:12月12日(土)
集合:午後1時
会場:亀戸文化センター
会費:2,000円(学生半額)
第一句座:持寄5句出句5句選
第二句座:席題3句出句3句選
*大谷主宰ご出席の句会となります。

11月の東京句会報告(30名参加)
* 一部直しが入っています。
* ◎が特選です。
〈当季雑詠:五句投句/五句選句〉
◎大土佐におさまりきれぬ懐手    大場梅子
◎小熊手を買うて手締の輪の中に   杉山常之
◎父の役終へし如くに枯木立     片山ひろし
◎鯨舟曳いて遊ばん龍馬の忌     大平佳余子
 猫じやらしけふは雀をじやらしをり 菅谷和子
 障子閉めもう野良猫にかまふまじ  菅谷和子
 帰りゆく狸寒かろ子狸も      菅谷和子
 菰巻きは鎧の形大蘇鉄       佐川あけみ
 木と紙で整ふ栖北塞ぐ       佐川あけみ
 一切の家事の放棄やマスクして   佐川あけみ
 毒薬のやうな色なり風邪薬     丹野麻衣子
 わが猫は湯ざめの足にまつはり来  丹野麻衣子
 わが畑の大根気ままに引きに来よ  園田靖彦
 強情のぽきと折れたる大根かな   園田靖彦
 東京都むささびの棲むこの森も   金澤道子
 落葉籠同じ地層に眠るもの     鈴木伊豆山
 就中虚子こそ大事展宏忌      片山ひろし
 紙を斬るギロチンカッター日短か  葛西美津子
 軒の下大根干してはなやかに    神谷宣行
 吊柿蔵王颪のただ中に       熊谷佐幸
 一豊の妻にはなれず大根引く    大場梅子
 レコードを返した帰り道は冬    三玉一郎
 枯蟷螂縋れる草も枯れてをり    間宮伸子
〈席題:三句投句/三句選句〉
「乾鮭」「障子」「ちやんちやんこ」
◎百日を干して由一の鮭となり    鈴木伊豆山
◎乾鮭の虚ろの身体重くあり     神谷宣行
◎障子貼る猫の入らぬやうに貼る   飯沼明法
 白障子神の舞ふ影はつきりと    丹野麻衣子
 ちやんちやんこちよつとひつかけ買ひ物に 丹野麻衣子
 世が世ならごいんきよさんよちやんちやんこ 菅谷和子
 開く障子まだ待つてゐる猫の声   菅谷和子
 乾鮭の鳴る音うれし浜の宿     真板道夫
 乾鮭のごとくなりけり母逝けり   那珂侑子
 空のいろけふも映して白障子    神谷宣行
 売られつつ乾鮭なほも乾びゆく   葛西美津子
 乾鮭の終の姿にほれぼれと     岩﨑ひとみ
 放棄地は鮭の干し場となりにけり  佐川あけみ
 障子閉め一間たちまち嫁の城    わたなべかよ

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