10月、東京句会のご案内

日時:10月10日(土)
集合:午後1時
会場:亀戸文化センター
会費:2,000円(学生半額)
第一句座:持寄5句出句5句選
第二句座:席題3句出句3句選
*大谷主宰ご出席の句会となります。

9月の東京句会報告(31名参加)
* 一部直しが入っています。
* ◎が特選です。
* 宮城県から井上貴さんが初参加されました。
東京句会報告(一二日、砂町文化センター、三一名)
〈当季雑詠:五句投句/五句選句〉
◎鬼の子と呼ばれ生涯蓑の中      金澤道子
◎つつきては食うてケラケラけらつつき 間宮伸子
◎かなかなやかしこにやめばここにまた 井上貴
◎核の塵残る地中や蚯蚓鳴く      山田洋
◎鬼蓮は地獄の蓋といふべしや     関根千方
 将門の馳せし戦場秋出水       北島正和
 毛野国の鬼よ怒るな秋出水      北島正和
 いざゆかん虫取網を杖にもし     北島正和
 ほうと口土偶が吐ける残暑かな    土志田みほ
 風の音は君のハモニカ鰯雲      土志田みほ
 億年のつひのひかりか流れ星     菅谷和子
 ぬばたまの夜をきらめかせ鯔の飛ぶ  菅谷和子
 もう慣れて案山子とあそぶ雀かな   大場梅子
 橡の実の転がるここは練兵場     大場梅子
 きりぎりす仮寝の籠に果てにけり   神谷宣行
 新そばの幟ばたばた嵐来る      神谷宣行
 まるまるの嬰の手足や新松子     園田靖彦
 みはるかすあをき八島や蝗虫飛ぶ   園田靖彦
 そつちでも旅してゐるか秋彼岸    西川遊歩
 モンローのやうに寝そべるマスカット 西川遊歩
 白鼻心夜な夜な来たる葡萄棚     杉山常之
 菊づくり老いの一本仕立てかな    飯沼明法
 濃くのこる水のにほひや鮎錆びて   丹野麻衣子
 泥水に白き雲飛ぶきりぎりす     葛西美津子
 牧水がゆかりの宿に新酒酌む     西川東久
 くさむらに浮き輪がひとつ島は秋   熊谷佐幸
 難民の列に秋霖わが引揚げも     鈴木伊豆山
 豊の秋ずたずたにして鬼の川     大平佳余子
 花持たぬ秋草なれど手折りくる    加藤あつ子
 山柿の蛇笏白桃の龍之介       関根千方
〈席題:三句投句/三句選句〉
「秋の虹」「芋虫」「草紅葉」
◎芋虫のまだまだ食べるつもりなる   金澤道子
◎草紅葉惜命の杖ついてゆく      丹野麻衣子
◎草紅葉小さき花を咲き残し      神谷宣行
◎芋虫や露ころがしてすすみゆく    関根千方
 両の根ははなから消えて秋の虹    金澤道子
 芋虫や太きからだに太き肝      北島正和
 手にのせてまことやはらかとこよむし 菅谷和子
 秋の虹島から島へかかりけり     大平佳余子
 芋虫の親しくわれに近づき来     杉山常之
 芋虫は朝日にまみれ喰らひをり    葛西美津子
 君逝くや彼岸へわたる秋の虹     山田洋
 芋虫の肥えてこの世をはばからず   大場梅子

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