8月、東京句会のご案内

日時:8月9日(土)
集合:午後1時
会場:亀戸文化センター
会費:2,000円(学生半額)
 第一句座:持寄5句出句5句選
 第二句座:席題3句出句3句選
*大谷主宰ご出席の句会となります。
*会場は亀戸文化センターですので、ご注意ください。

7月の東京句会報告(37名参加)
* 一部直しが入っています。
* ◎が特選です。
◎冷し馬ねぎらひをれば甘えくる   園田靖彦
◎クロールのデッドヒートや水しぶき 西川遊歩
◎草矢射るどくどくと鳴る心臓へ   葛西美津子
◎見覚えの草がまた生え田草取り   丹野麻衣子
◎冷房を入れれば一人逃げにけり   那珂侑子
◎一冊の本を喰らひて紙魚太る    辻奈央子
◎絹の道はろばろと来し紙魚ならん  丹野麻衣子
◎どの本も紙魚も汚れもなき形見   那珂侑子
◎行水やひとつふたつと蛍来て    神戸秀子
 蓮の葉はゆりかごとなり糸とんぼ  小宮節子
 大章魚の足の一本糶られけり    飛岡光枝
 ほほづきの下駄音たてて品定め   持田明子
 土用干昭和の家屋まるごとを    間宮伸子
 火蛾となる前に焼かれて毛虫かな  菅谷和子
 在所へと支流の支流鮎上る     鈴木伊豆山
 浴衣して畏れ入谷の人となる    園田靖彦
 明易や仕掛けて三日蛸の壷     金澤道子
 葉は鳥に根は蟹に貸し葭茂る    丹野麻衣子
 ゴミ箱に嘴をぬぐひて梅雨鴉    葛西美津子
 閉まつてはゐないと呼ぶよ冷蔵庫  那珂侑子
 涼しげに日傘を閉ぢて会釈かな   吉田順子
 いのちみな浮力ありけり雲の峰   西川遊歩
 結び玉きつとあるはず蜘蛛の糸   佐川あけみ
 しだらでん雹が雹打つ大地かな   杉山常之
 手のとどくところに空やハンモック 熊谷佐幸
 打水の道ありがたく通りけり    本谷厚子
 書肆巡り紙魚の匂ひを辿りけり   鈴木伊豆山
 水貝の氷溶けつつ見合ひかな    菅谷和子
 水貝や志摩のいくりで会ひし人   片山ひろし
 その音で誰かとわかる行水よ    辻奈央子
 かかる日はばさと行水浴びたしや  大場梅子
 歳時記に迷ひこんだる紙魚ひとつ  上村幸三
 艶本にこもり切りなる紙魚ひとつ  神谷宣行
 師よりの書紙魚の跡さへありがたき 長井はるみ
 ふるさとの海より獲りて水貝に   山本孝予
 落丁も紙魚も多かり我が人生    関根千方
 きららにも食はせてみたきわが句帳 葛西美津子
 行水をさつと単身赴任かな     真板道夫
 万巻や紙魚一匹に敗れたり     北島正和
 行水やこの小路にも子だくさん   岩崎ひとみ
(関根千方記)

Be First to Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です