12月28日の東京・神奈川吟行句会は、年末のためお休みします。1月25日は、明治神宮界隈を吟行します。奮ってご参加ください。今年も皆様のご協力で吟行句会を無事に終えることが出来ました。来年もよろしくお願いいたします。
11月の句会報告
片山ひろしさんのご案内で、銀杏黄葉の真っ盛りの横浜の山下公園界隈を吟行しました。会場の神奈川近代文学館では、「泉鏡花展」を開催していました。参加者は、19名。
ゆずり葉の茎あかあかとケネディ忌 間宮伸子
狐啼く夜や鏡花を繙かん 秀子
木の洞に何か隠しぬ寒鴉 道子
天女にも夜叉にもならん返り花 梅子
一組の立てばひと組日向ぼこ 博
剪りつめて剪りつめて冬薔薇かな 美津子
氷川丸余生は楽し浮寝鳥 厚子
とも綱に冬のかもめの水兵さん ひろし
銀杏散るまつただ中の焼きむすび 佐幸
小春日やみなとみらいの海ふくらむ 侑子
吟行や落葉に心通はせて 洋
長旅の歴史を舫ひ冬鷗 伊豆山
掌の落葉よりリーフパイとなれ 涼子
冬暖か鏡花の世界より出でて 四郎
小春日や船尾の鉄鎖ゆるぶ音 靖彦
外人墓地ポインセチアの鉢下げて あつ子
日向ぼこ鳩と日差しをわかちけり あかり
名作に書きしるす恋冬の薔薇 ひとみ
小春日や船の内臓観に降りる 呑空
Be First to Comment