大輪の花と青葉を広げていた蓮も、今や蜂の巣のような茶色の花托とぼろぼろに破れた葉、折れ曲がった茎が水に浸かり、無惨。「支へし」という過去形で、夏の間は蓮田のほとりにあった露店もいつしか消え、支柱はただの「棒」と化し、露を結んでいることが分かる。何もかもがうらぶれ、世の無常を感じさせる。「加州佐野の茶碗祭」の前書がある。(藤 英樹)
大輪の花と青葉を広げていた蓮も、今や蜂の巣のような茶色の花托とぼろぼろに破れた葉、折れ曲がった茎が水に浸かり、無惨。「支へし」という過去形で、夏の間は蓮田のほとりにあった露店もいつしか消え、支柱はただの「棒」と化し、露を結んでいることが分かる。何もかもがうらぶれ、世の無常を感じさせる。「加州佐野の茶碗祭」の前書がある。(藤 英樹)