古志会員による一句鑑賞

空蝉とは、夏季語であり、文字通り、セミの抜け殻、または蝉そのものを指す。さらに言葉を辿ると、古語の「現人(うつしおみ)」の訛ったもの。転じて、生きている人間の世界、現世「うつそみ」にもつながってゆこう。古代から神の島として崇められ、平家の栄華をいまに伝える島。時空を超えくる人々の声なき声が、作者の耳底には届いているのである。(坂内文應)

§2055 · 7月 14, 2010 · 飴山實の一句 · · [Print]

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