初夏に可憐な五弁の白い花をつける柚子の花。その薫りは押し付けがましさがなく、まことに日本人の好みに合ったものである。三千は、「みち」ともいい、大千は、「おおち」とも読む。三千大千の世界とは、仏のいっさいを包括する場でもあり、昨日今日明日の時でもある。地味ではあるが高貴な花柚の薫りを感じとる時に、大きな時空もついでに感じとった高い感性の句である。(坂内文應)
初夏に可憐な五弁の白い花をつける柚子の花。その薫りは押し付けがましさがなく、まことに日本人の好みに合ったものである。三千は、「みち」ともいい、大千は、「おおち」とも読む。三千大千の世界とは、仏のいっさいを包括する場でもあり、昨日今日明日の時でもある。地味ではあるが高貴な花柚の薫りを感じとる時に、大きな時空もついでに感じとった高い感性の句である。(坂内文應)