古志会員による一句鑑賞

句中の「田村」は能の二番目物と言われ、修羅物が上演される。生前、戦などで非業の死を遂げた者が修羅道に堕ちて妄執を見せるのが通例だが、この「田村」は京都・清水寺の桜月夜、シテ・坂上田村麻呂の霊が現れ鬼神退治を誇らしげに語るめでたい話。能好きな同寺の桜守が夜通し「田村」の謡を口ずさんでいる。(藤英樹)

§1055 · 3月 19, 2010 · 飴山實の一句 · · [Print]

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