ZOOM句会
深川句会(9日/18名)
大谷主宰 選
第一句座
【特選】
厩出しや母なる海の眩しさに 篠原隆子
たてがみは翼のなごり春の駒 篠原隆子
拾はれて座敷童子となる子猫 城田容子
防空壕出ればかの日の桜かな 城田容子
深川に糸屋たばこ屋春惜しむ 神戸秀子
靖国に詣でし叔父もいまは花 神戸秀子
醍醐へとわれも太閤花見酒 大場梅子
幾万の目を刺し平気人の業 園田靖彦
【入選】
群のなか目刺の噂聞く鰯 石川桃瑪
傾きのほどよき地球亀鳴けり 石川桃瑪
菓子箱に蚕の孵る春休み 神戸秀子
君に似て種芋のよき面構へ 城田容子
水槽の蛙手のうら足のうら 城田容子
診療待つモーツァルトに日の永き 小林晶子
鄙社の神のうたたね合歓の花 賀来邊庭
春陰や未だ動かぬ不二の山 賀来邊庭
森閑と佐渡一島は花の冷 安藤 文
生きて世は昭和百年松の花 大場梅子
姉弟は七十八十初桜 那珂侑子
花どきや手拭きタオルを花の柄 越智淳子
花浴びの猿の数も初瀬かな 篠原隆子
闌け急ぐ春よいのち惜しむかに 篠原隆子
白髪を花と掲げて春の風 神谷宜行
春暁の障子明りに母の牌 神谷宜行
徳利と呼ばるる松やみどり立つ 仲田寛子
茎立やトタン揺れをる浜の茶屋 谷村和華子
馬の仔の尻尾で払ふ隠岐の蠅 菅谷和子
花御堂椿ばかりで葺かれあり 金澤道子
第二句座 席題 (巣立ち鳥 別れ霜 筍)
【特選】
あたたかき石をねぐらに巣立ち鳥 城田容子
二本松霜の別れの少年隊 大場梅子
振り向かぬことが挨拶巣立鳥 神谷宜行
幾人の霜の別れを清瀬村 篠原隆子
筍や一茶の卓の大御馳走 石川桃瑪
【入選】
あと頼むと託されし畠別れ霜 上 俊一
青虫をあつかひかねて巣立鳥 金澤道子
筍や畳も屋根も突き破り 城田容子
竹の子や朝掘りをして出勤す 神谷宜行
(篠原隆子 記)
埼玉句会(26日、埼玉会館、5名)
俳句にも老いのきざしや冷奴 市人
衰へは百も承知ぞ冷奴
貸ボートペンキ塗りたて夏来る 靖彦
バーバーのサインポールに夏来る
美しく老いたる妻や柿若葉 宣行
怖るべき太陽つれて夏来る
キラキラとへそにピアスや夏は来ぬ つねお
無学無位無病息災花見酒
軽みなど無理な話や冷奴 ゆき
母の日の母は死すこと忘れをり
(萬燈ゆき記)
東京ウェブ吟行句会(20-23、夏雲システム、23名)
吟行地:伊豆山神社(熱海周辺)
兼題:桜まじ、羊の毛刈る、葱坊主
花の杖八百段をゆるゆると 大場梅子
葱坊主風の子どもが来てをりぬ 上村幸三
毛を刈りて顔ばかりなる羊かな 藤英樹
おとなしき羊より毛を刈りにけり 那珂侑子
民主主義の終はり見てゐる葱坊主 稲垣雄二
つばきつばき伊豆の政子の恋の道 神戸秀子
伊豆山と名告りは渋く葱坊主 岩﨑ひとみ
一粒の夕星うるむ葱の花 石塚純子
葱坊主母には褒めてもらいたき 谷村和華子
花浴びて伊豆山の湯の熱きこと 関根千方
筍を包む地元紙読みふける 園田靖彦
五月空吾もいたさん二所詣で 大平佳余子
なれそめの腰掛石よ百千鳥 菅谷和子
中一の詰襟かたし桜まじ 服部尚子
羊刈る腹の毛ことに柔らかし 原京子
葱坊主ひとつひとつに日のやさし 長野いづみ
毛を刈られ鼓動あらはな羊かな 越智淳子
桜まじ橋で繋がる島いくつ 金澤道子
日に百の種の絶命や桜まじ 岡村美沙子
草餅や二十年目の萬古焼 松岡伴子
桜まじ暮らしを箱に引越さん 石川桃瑪
慣れし手や老いたる羊刈りあぐる 臼杵政治
滔々と坂東太郎桜まじ 片山ひろし
(関根千方記)
鎌倉吟行句会 (3月30日 光明寺 6名)
第一句座 (7句出5句選)
海中も花散る頃か桜貝 道子
たんぽぽの首すくめたる余寒かな 美津子
鎌倉や紛ふかたなき初音かな 淳子
どこからも描いてほしいと山桜 恵美子
枝先まで漲る血潮桜咲く 良子
水馬や戦なき世をひと跳びす 和華子
第二句座 (霾る/石鹼玉 3句出7句選)
霾や綺麗な空を隠しをり 恵美子
霾やけふ言ひ過ぎし悔少し 美津子
霾や橙色の日が沈む 道子
石鹼玉一二の三で吹くからね 良子
また届く広告冊子よなぼこり 淳子
霾や六地蔵みな目をつむる 和華子
(谷村和華子記)
愛知吟行句会(3日 名古屋城)
薄曇りで冷えを感じた昨日とはうって変わって、晴天で暖かな天候。お城の桜も満開で、風吹けば花ふぶきという絶好の吟行日和。お堀沿いの桜並木を通って、名古屋市役所内の食堂でランチ。その後、市政資料館へ移動して句会。
もう一枚重ねて今朝の花衣 恵美子
始発車の目覚しがはり朝桜 春日美智子
心だけ登る天守や花衣 すみ子
吟行のひとり消えたり花の奥 肇
まぼろしの赤電車くる花の中 楓
宗春の盃に舞ひこむ花の塵 雄二
(稲垣雄二記)
岐阜句会(24日 岐阜市西部福祉会館)
第1句座 兼題(薔薇、春惜しむ、蛙)
莟持つ薔薇はレオナルド ダヴィンチ 沙羅
満開の花桃の中露天風呂 上松美智子
荒薮もゆたかになれり匂鳥 春日美智子
石ふたつ並びて浴びる花吹雪 恵美子
第2句座 当季雑詠
笊いつぱい土筆の袴とりしこと 沙羅
京都より吉野駆け抜け春惜しむ 上松美智子
青空にわくわくしてる薔薇蕾 春日美智子
初花やはにかむやうに薔薇一輪 恵美子
(梅田恵美子記)
京都句会
4月は、予定どおり通信句会と対面句会を実施しました。
対面句会は、16日(水)、いつものこどもみらい館で実施しました。結果は次のとおりです。
第1句座5句出句5句選句(うち1句特選)。第2句座席題(「八重桜」「ボトル」「焼きそば」「バス」「夏隣」「櫂先生受賞祝句」)6句出句6句選句(うち1句特選)。参加者6名。
うぐひす餅箱に名残りの青きなこ 洋子
春眠の伝はつてゆくループバス
受賞とは春筍の勢ひかな りえこ
先生の受賞の知らせ鯉幟
お礼状ペン先撓む穀雨かな 佳澄
アネモネや友と色ちのマイボトル
片栗の花守として老いにけ いほり
一滴の今し大河に春の水
年ごとに減る沼の水蛙(ひき)の傘 欣也
足の砂足もて落とす夏近し
万愚節孫が手加減する将棋 茉胡
お湯かけて作る焼ソバ亀鳴けり
来月の対面句会、いつものとおり第3水曜日の21日開催です。
4月通信句会は夏雲システムを利用して実施。主宰のブログ(蕗の薹、鰆等)、稲垣雄二さんと宮本みさ子さんのエッセイ「ふるさと歳時記4月」、そして竹下米花さん作の絵手紙(春大根)からの連想句4句以上を含め,8句投句,選は特選1句,入選7句で行いました。13名参加。
れんげ摘む遠い昔にゐるごとく 美那子
若鮎や光となりて堰を飛ぶ 悦子
ほろ苦き地球のしずく蕗のたう 恵美子
きびきびと湯気も均すや白子干す 和華子
げんげ田へ妻と相乗り耕運機 りえこ
ほろ苦き俳句の道や蕗の薹 初男
潮騒や子を放り上げ春の雲 英二
花ふぶき青き地球の果てまでも 久美
居酒屋のあるじ頑固や蕗の薹 忠雄
竹の子の皮に朝日の温みあり みさ子
朝刊もヤクルトもなく春の雨 佳澄
ふるさとの山と向き合ひ春逝けり 杳平
過去よりも未来の話遍路宿 茉胡
5月以降も通信句会、対面句会の二本立てで行う予定ですので、参加希望の方は、いずれも氷室茉胡宛の次のメールアドレス、あるいは古志誌上に掲載の電話でご連絡下さい。
メルアド:mako10himu6@nifty.com
なお、7月17日(木)は櫂先生指導の祇園会句会、8月17日(日)は主宰指導の大文字句会を実施します。古志5月号に案内が掲載されますので、参加希望者は、私宛にご連絡下さい。
(氷室茉胡記)
松山句会(25日 メール句会 9名)
兼題(干潟、花の雨、競漕、薊、菜種河豚)5句出句5句選
潮干潟次の潮待つ小ガニあり 博山
花思ふ心は満ちて花の雨 夕未子
このさきは羆のねぐら花薊 真樹子
大干潟ひとは小さく光る砂 紫春
いみじくも安らぎ得たり花の雨 まさし
傘さして御納骨せり花の雨 薫
花あざみ脳裏に流るる流行り歌 和弘
ボートレース鍔迫り合いのレフトターン 真奈美
花の雨をんな遍路を濡らしけり まこと
あざみ咲く散歩道行く老二人 博山
国引きの跡はいづこぞ大干潟 真樹子
父と児の潮干潟行く馬穴かな まさし
ボートレース波を裂き行く殺気かな 薫
大鳥居の裾もあらはに大干潟 紫春
人々が蟹のやうなり潮干潟 和弘
競漕の先導は女子高校生 紫春
抱かれれば眠る赤子や花の雨 まこと
(木下まこと記)
奈良まほろば句会(22日 zoom句会 11名)
園児らの白靴にみなキャラクター まこ
白靴や巌となりて立ち塞ぐ 雄二
白靴の行たるあとの五月闇 忠雄
茶畑の緑に染まる心かな 悦子
リハビリの一歩真白きスニーカー 美那子
神さびて春曙の原始林 まち
白靴や港の見えて大岡展 りえこ
茶摘女の幼き指は痛からん 久美
祝事あれこれ数へ春惜しむ 淳子
葉桜やいき揚揚と生きんとす 一爽
酒あらば病院食は初鰆 正子
(きだりえこ記)
長崎句会(18日 まり庵 8名)
当季雑詠
囀りやおむすびと画材携へて 玲子
旅の荷を解けばたちまち花疲れ なおよ
花嵐パステルカラーの服ヒラリ 順子
学ランの黒き塊風光る まり子
鶯の谷渡るらむ故郷は 弘美
千年の祈りを継ぐや滝桜 文
漕ぐほどに上へ上へとブランコよ 美智子
空広し句座を囲めばすみれ草 瑠衣
題詠 日永、菜の花
永き日や今日三度目の観覧車 玲子
永き日や対岸の人のサキソフォン なおよ
花吹雪目に焼き付けて上京す 順子
日永かな帰り支度もうきうきと まり子
菜の花や料るつもりが生け花に 弘美
洗濯物取り込み忘れ日永かな 文
日永かななかなか尽きぬ立ち話 美智子
日永かなスーツ姿で釣り竿を 瑠衣
(ももたなおよ記)
熊本句会(15日 通信句会 4名)
兼題(水俣忌、蕨)7句出句5句選
燃え残る朽ち網匂ふ水俣忌 佐竹佐介
凪の海へ鐘を撞きけり水俣忌 北野沙羅
モノクロの写真の沁みる水俣忌 若松節子
隣家の留守番の子と蕨狩 加藤裕子
(加藤裕子記)
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