2025年1月句会報告

ZOOM句会


深川句会

中止


東京ウェブ吟行句会(19-22日/成田山新勝寺/23名)

吟行地:成田山新勝寺
兼題:初硯、仏の座、寒鰤

富士山に雲ひとつ無し初硯   金澤道子
初硯大場梅子へ祝句せん    藤英樹
福豆のひとつが飛んで梅の花  神戸秀子
初硯この悪筆で生き通す    稲垣雄二
初硯客の名を書く箸袋     原京子
くさぐさにゆかしき名あり仏の座 上村幸三
寒鰤や壱岐の海見て曾良眠る  神谷宣行
雪解けの光集めて仏の座    菅谷和子
祖父と父超えよ成田屋初睨み  大場梅子
寒風も積む雪も糧仏の座    長野いづみ
炊出しやかまも目玉も能登の鰤 関根千方
身代をつぶして終の大榾火   園田靖彦
嫁ぶりてふ寒鰤一本届きけり  谷村和華子
からからの天気にやせし仏の座 那珂侑子
点滴のしたたり見つめゐる霜夜 松岡伴子
墨の香を半紙よろこぶ初硯   石川桃瑪
大注連縄くぐる人波三百万   大平佳余子
仏の座いつまた仏戻るらん   越智淳子
初硯子の名づけ親頼まれて   岡村美沙子
寒鰤や今朝おだやかな能登の海 安藤文
端渓の石の重みや初硯     片山ひろし
鳥騒ぐ冬の木肌の白きかな   服部尚子
上野から吾子の手握る初詣   臼杵政治

(関根千方記)


鎌倉吟行句会(5日 鶴岡八幡宮 7名)

第一句座  (7句出5句選)
雑踏を離れて冬のぼたん園   侑子
一の矢も二の矢も外れ除魔神事 道子
鎌倉は鳶舞ふ空や松飾     健
八幡宮一直線に冬の海     益美
咲きながら眠れる冬の牡丹かな 美津子
実朝の歌を心に初句会     英樹
大的の鬼よ逃げろや弓始    和華子

第二句座  (松過 / 蕪 3句出3句選)
松過ぎや仏間に並ぶ菓子土産  健
伊吹山霜ざらざらと蕪引く   英樹
松過ぎの人形焼の顔いろいろ  美津子
探鳥の誘ひそろそろ松過ぎて  道子
赤蕪を漬けて爪までまつ赤かな 益美
松過ぎや句集の令状書いてをり 侑子
蓋開くや湯気より白き蕪蒸   和華子

(谷村和華子記)


埼玉句会(26日、埼玉会館、5名)

寒中やふぐだぼたんだすつぽんだ     市人
AIに託す未来や鬼やらひ
ひらりひらり小町の果ての凍蝶よ      靖彦
初出場球児にとどく草の餅
キムタクや知らぬ素振りの懐手       宣行
寒中に温もり得んと幸魂へ
大寒の真只中のゴルフかな         つねお
手に負へぬこころの鬼へ年の豆
闇バイト潜みしところ豆を打つ        ゆき
打ちし豆掃いて廻るや鬼の面

(萬燈ゆき記)


愛知吟行句会(10日 名古屋市熱田神宮)

 時々初雪の舞う曇り空の下、神宮の拝殿前に集合。ネクタイを締めた会社関係の人々の間を吟行しながら、きしめん店へ。腹ごしらえをして、再度吟行しながら、熱田図書館へ、そして、句会。

円空の微笑みのごと冬桜     春日美智子
凍晴の杜に聞こへし神の息    すみ子
いにしへの海の記憶や雪降りぬ  肇 
松過の甘味処は素通りに     楓 
初御籤の上に結ぶか初みくじ   雄二

(稲垣雄二記)


岐阜句会(23日 岐阜市西部福祉会館)

第1句座 兼題 女正月、春光、花ひいらぎ、

花柊離るるときにふと匂ふ    沙羅 
春光や夕日に手かざし車駈る   上松美智子 
女正月五人姉妹は一人下戸    春日美智子 
春光や水のしたたる青不動    恵美子 

第2句座 当季雑詠 

子を連れて来る寒の庭      沙羅 
またたくま雪の城下やバス走る  上松美智子 
夕さりて赤き実さらふ鵯一羽   春日美智子 
花ひひらぎま白き匂ひ充つる垣  恵美子 

(梅田恵美子記)


京都句会

古志京都句会1月は、予定どおり通信句会と対面句会を実施しました。

対面句会は、15日第3水曜日に実施しました。結果は次のとおりです。 
第1句座 6句出句6句選句(うち1句特選)。第2句座 席題(「狐」「てつちり」「余寒」「冬菫」「朧」「梅」)6句出句6句選句(うち1句特選)。参加者3名(うち1名ライン参加)。
来月の対面句会も、定例の第3水曜日の19日開催です。

七草や祈りも足して叩きけり   りえこ
貰ひたる福の勢ひや河豚の鍋
春待つや川に小魚突く鷺     欣也
おもかげは梅四五本の平城址
考へる葦を夢見る寒の鯉     茉胡
冬菫ただ黙々とボランティア

1月通信句会は夏雲システムを利用して実施。
資料は越智淳子さんの「季語と歳時記の会」の「今月のご馳走」の「1月餅」「12月刺身盛り合わせ」、きだりえこさんのエッセイ「ふるさと歳時記1月初戎」、そして竹下米花さん作の絵手紙(冬の空)からの連想句4句以上を含め、8句投句、選は特選1句、入選7句で行いました。14名参加。

復興の足場高々冬の空      忠雄
山の辺の水清らかに薺粥     悦子
読初や心あそばす旅日記     美那子
初戎今年もまずは笑顔から    和華子
朗らかに神も遊ぶや鞠始     久美
珈琲のかくも膨れて大旦     米花
六甲が濾せし水もて寒造     初男
ふぐ刺しに箔をつけたる九谷かな 佳澄
父母の昭和百年こそ御慶     杳平
けふ我も大阪人や初戎      淳子
冬虹のむかふは冬の日本海    恵美子
初日の出近江小富士の頂きに   英二
餅搗きやまだ譲られぬ火吹き竹  りえこ
俳句てふ母の遺せし残り福    茉胡

2月以降も通信句会、対面句会の二本立てで行う予定ですので、参加希望の方は、いずれも氷室茉胡宛の次のメールアドレス、あるいは古志誌上に掲載の電話でご連絡下さい。 
メルアド:mako10himu6@nifty.com                    

(氷室茉胡記)


まほろば奈良句会(ズーム句会 9名)

君の手の我が手包みて雪の道   正子
繕ひて花の障子となりにけり   雄二
日脚伸ぶ殊に祇園の石畳     まこ
初鏡巳年のをんな眉をひく    久美
仏飯を雀に分けて春を待つ    美那子
破れつくしなほ踏ん張るか破芭蕉 淳子
さつと霜ほどけて今朝の日和かな りえこ
立春の安らぎに置く五体かな   忠雄
農機具の脇の肥料や春立ちぬ   まち

(きだりえこ記)


松山句会(19日 メール句会 10名)

兼題 当季(新年、初春、寒、冬)5句出句5句選

古志まつやまそろひし春や初句会  陽市
梅ふふむ石鎚山の白は濃く     真奈美
ストーブを囲み大地のポトフかな  真樹子
初夢や宇宙から見ゆわが祖国    薫
早よ和平ガザウクライナ去年今年  博山
ながらへて昭和百年お元日     まさし
初夢や嘗てわかれしひとを追ふ   紫春
しんがりも啼いて飛び去り寒鴉   喜久子
初電話遠き京より声届く      夕未子
親指を吸ふて眠る子春隣      まこと
わがからだわがうつはなり七草粥  陽市
雪国の仏頂面よ牡蠣の口      真樹子
をさなより真の御慶をたまはれり  まさし 
幸せや家族揃ふ日冬日向      博山 
普段着に線香の匂い喪正月     薫
眼鏡替え賀状一枚づつ拝す     喜久子 
入院の夫を想ひて年明くる     夕未子
寒玉子そつと諸手に包みけり    まさし 
書初も洗濯物と干されけり     真奈美  
思ひ出のなかに住むひと冬菫    まこと  

(木下まこと記)   


福岡句会(25日 福岡中央市民センター 9名)

第一句座 

誤字もまたどこかめでたき賀状かな  民也
迷ふこと許さぬやうな冬の月     久子
晦日蕎麦半日かけて来たる子と    幸子
かいつぶりどこへ浮いても一羽かな  修
爆ぜる日の行き所なくどんど焼き   紀美代
春節や帰郷の列は龍のごと      龍梅
竹爆ぜて寺領揺るがすどんど焼き   和子
査読了へぬくみ伝わる行火かな    悠
あちこちの雪を集めて雪だるま    真知子

第二句座 (席題 立春、鳥帰る)

あかんぼの握り拳や春立つ日     民也
戦乱の空にも雁は帰りゆき      修
貝殻の白き光や春立ちぬ       久子
鳥帰る鉄塔のみの千枚田       幸子
振り返る一羽のありて雁帰る     悠
春立つやジェーンエアーの書の重く  紀美代
街の灯を顧みもせず雁帰る      龍梅
修復の大寺の屋根鶴帰る       真知子

(斉藤真知子記)


長崎句会(24日 まり庵 9名)

当季雑詠、席題(暖炉、海鼠)

繕ひの山を制覇す雪ごもり     睦美
霜焼けや友は嫁ぎて雪国へ     美智子
栴檀の白き実たわわ初詣      文
寒晴れや赤子くるりと寝返りす   なおよ
鴨潜るまだ浮きて来ぬ20秒     まり子
皹の手や満員電車の吊革に     玲子
秒読みや耳を澄ませて除夜の鐘   順子
浚渫のクレーンゆるりと冬温し   瑠衣
君よりもけふは暖炉のほうが好き  睦美
海鼠腸や我が故郷の赤海鼠     弘美
窮屈なパッチ袋よ大海鼠      なおよ
ストーブの匂ひ誘ふ遠き日よ    玲子
祝ひ膳なまこなまこと父の声    文
ストーブ列車隣近所の人寄りて   まり子
特注の暖炉や今は飾り棚      弘美
欄干やついに届かぬ大海鼠     瑠衣             

(ももたなおよ記)


熊本句会(15日 通信句会 4名)

兼題(初日、独楽)7句出句5句選

阿蘇見ゆる五階病棟初日かな    若松節子
初釜や棗も盆も独楽蒔絵      北野沙羅
両腕をひろげ初日を独り占め    佐竹佐介
ちよんかけ独楽終りはぽんと掌へ  加藤裕子

(加藤裕子記)                      

         

                                                                



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