5月の東京句会は会場が「青山こどもの城」に変更になりますので、ご注意ください(6月からはまた科学技術館に戻ります)。3月の句会が中止になったこともあり、連絡がおくれてしまい、申しわけありません。参加いただく方は、お知り合いの方にもお声をかけていただければと存じます。
- 日時:5月14日(土)
- 集合:午後1時
- 会場:青山こどもの城
- 第一句座:当季雑詠5句出句5句選
- 第二句座:席題3句出句3句選
- 会費:2,000円(学生半額)
4月は桜の花の満開のなかの句会となりました。小雨が降っていましたが、35名の参加をいただきました。村田青丹さん、大木沙羅さんのお二人が初参加でした。
一座目は雑詠五句。やはり震災を直接詠んだ句が目立ちました。二座目は席題三句。題は「菜飯」「鳥交る」「花冷」。とくに「鳥交る」で詠んだ句に、面白い句がありました。とりわけ、唐振昌さんの
大阿蘇の煙もくもく鳥交る
渦巻ける星のごとくに鳥交る
は、大きな句でした。
以下、入選の句を紹介します(特選の句は、古志の本誌の句会報告をご覧ください)。
桜咲く晴れてパンダのお披露目を
お針箱明ければ昭和亀鳴けり
国難に龍馬はをらず柳絮飛ぶ
あたりまえのくらししみじみ蜆汁
被災地に学校もなし入学期
はくれんにはや雨の傷風の傷
鶯のこゑ嗄らすなよ嗄らすなよ
ひと笊のこごみをもらふ暮春かな
盃のごとくあふるる花の池
左保姫の心急くなりみちのくへ
花菜摘むビニール袋いつぱいに
白雲の落ちて辛夷となりにけり
この年の花は嵐と来ては去る
焼け跡のおぼろとなりて登校す
桜満つここ合戦の切通
朝の雨あけびの花芽光りつつ
すこやかに普段のくらし花菜咲く
春寒く三重苦てふ黒き文字
地震津波原発異変暮れかぬる
一山を裂きめぐりたる椿かな
何処よりこの庭に来し菫草
できちやった婚のめでたや桜鯛
針山に戻す待針日永かな
初蝶の祈りのかたち翅たたむ
ご苦労様です。私の入選句が一つ抜けています。
桜咲く晴れてパンダのお披露目を 梅子
失礼しました!