2022年5月句会報告

YouTube句会

整理中


Zoom句会


郵便句会  

大谷弘至主宰選

特選
過去光る粽くるくる解きゆけば    加藤久子
晩翠の校歌を歌ひ卒業す       伊達公子
地に着かぬ我が足もとやたんぽ黄  梶原一美 
砂すこしこぼして静か蟻地獄    白石勉 
ローズマリー水色の夏来たりけり  伊達公子 
一片の火種ほのかに夏炉あり    梶原一美
 
入選  
松喰虫若葉を食むは赦すまじ    北林令子
鮎菓子のころにはわれら句会せん  水谷比嵯代 
はるかより浅草三社祭笛      白石勉 
杖ついてまだまだ精進羽抜鳥    山下充子
若夏の時にかなしき日章旗     北林令子
うかつにも一日見ぬ間の竹の子よ  春日美智子 
里人よよくぞ金蘭守り抜く     北野沙羅 
自堕落を恥ぢて十薬咲く中へ    春日美智子
春祭りすぐに無くなる手の小銭   水谷比嵯代
黒板を見つむる瞳青楓       加藤久子
戦争はもういやですよ青嵐     春日美智子
箒草いま花時よ我もまた      山下充子
(斉藤真知子記)      


埼玉句会(22日、埼玉会館、6名)

個がありて国がありけり青あらし 市人
木下闇マスクのふたり何語る   靖彦
太陽をしかと捉へし立葵     つねお
空爆の地球たはめて明易し    宣行
スーパーのちらしの目玉初鰹   すみえ
短夜の白き花より明けにけり   ゆき
(萬燈ゆき記)


東京Web吟行句会(15-17日、夏雲システム、23名)

吟行地:亀戸天神
兼題:五月富士、白靴、筒鳥

五月富士一つ入れたり大鳥居  上村幸三
亜紀さんが遺してゆきし菫かな 菅谷和子
藤の下ぽつかり眠い昼があり  神谷宣行
赤ん坊のひと日ひと日や柿若葉 石塚純子
亜紀さんを悼む卯の花腐しかな 大場梅子
太陽を蹴つて真白き靴がゆく  関根千方
白靴が空ゆく高原のリフト   仲田寛子
葛餅や町のかなめは天神社   大平佳余子
五月来て亀戸句会なつかしき  片山ひろし
天神に抜け道いくつ黒揚羽   神戸秀子
五月富士甲斐も駿河も天下一  園田靖彦
産土は銀杏の若葉明かりかな  わたなべかよ
知床の海より拾う白靴を    持田明子
薫風に古きエプロン外しけり  服部尚子
改札口出てくる客や五月富士  那珂侑子
昨日までの言葉は捨てん更衣  原京子
一輪の薔薇おほらかに開くかな 松岡伴子
白靴が旅に出たいと申します  岩﨑ひとみ
筒鳥やいづこで鳴くや大裾野  越智淳子
白靴や忘れがたきは初デート  吉田順子
そつ啄も給餌も知らで筒鳥よ  鈴木伊豆山
藤の精夜空を舞はん藤祭り   長野いづみ
藤の塵食ひ放生の出世鯉    石川桃瑪
(関根千方記)


鎌倉吟行句会(1日、大路ビル・カルチャースペース鎌倉、6名)

吟行先は、英勝寺。白藤が見頃でした。吟行を終えるころ、雨。

第一句座:吟行句・雑詠句
藤の花寝くたれ髪の重さかな  英樹
鶯やはげめはげめと囃されて  侑子
息ひそやかに白藤の白き闇   美津子
車椅子から背のびして藤の花  はるみ
空昏むほどに白藤咲きみちて  道子
幕上がり主役の藤の白さかな  恵美子

第二句座:席題「芍薬」「八十八夜」「空」
筍やふと空爆の音したり    英樹
芍薬の首の長さを活けにけり  道子
芍薬の十四五本のみな莟    美津子
芍薬の牡丹に負けず大き花   侑子
芍薬よため息をつくことならじ はるみ
訪れし八十八夜時忘れ     恵美子

(長井はるみ記)


愛知吟行句会(12日 名古屋市東別院)

東別院では毎月12日に縁日市が立ち、境内に野菜、植木、衣料品等の露店が並ぶ。当日は、雨模様の天気ではあったが、多くの露店が出ており、その間を吟行した。その後、「イーブルなごや」へ移動し、句会。

しろがねの雨の縁日楠の花    恵美子
楤の芽の棘多ければうま味かな  春日美智子 
大寺の縁日かすめつばくらめ   楓
ほおに手をあてし観音楠若葉   沙羅 
走り梅雨ゆつたりつたふ庇かな  尾燈子
博愛の顔でひまわり剪る非道   正博 
縁日やゲタしまひ出す青葉雨   通江
心太は口上で売る露店市     雄二 
(稲垣雄二記)


岐阜句会(26日 岐阜市西部福祉会館 6名)

第1句座 兼題(裸足,羽抜鶏、とまと)
羽抜鳥わが姿みるごときかな   上松美智子
剣道の礼儀正しき跣足かな    春日美智子
羽抜鶏走り出したる何ならん   沙羅
無防備に人目にさらし素足かな  通江
手に余るとまとかじりし幼き日  之子
磯遊びはだしに潮の満ちきたる  恵美子

第2句座 当季雑詠
さやむけば赤き蚕豆顔を出す   上松美智子
厠より忍び込んでくる栗の花   春日美智子
不条理を乗り越えゆかん夏木立  沙羅
美しき夏色の雨岐阜羽島     通江
雪のまだ残りたる山つつじ咲く  之子
尾根あるき目に見ゆるもの皆若葉 恵美子
(梅田恵美子記) 


京都句会

 古志京都句会、5月は通信句会と対面句会を実施しました。今後も、毎月、通信句会と対面句会の二本立てで行う予定です。対面句会は、第4日曜日午後1時からこどもみらい館で実施予定。

 5月通信句会は夏雲システムを利用して実施。事前に送った初男さんの写真と文章(初男さんが体験された奥の細道を巡る旅のシリーズ第2弾、松島等)、そして米花さん作の絵手紙(「菖蒲」)からの連想句4句以上を含め,8句投句,選は特選1句,入選7句で行いました。14名参加。結果は次のとおりです。

何もなき一日の嬉し菖蒲の湯   忠雄
復興の力となれや茄子胡瓜    りえこ
弔ひの草笛長し日和山      初男
一塊の滴りとなり紀伊ノ国    陽子
はつなつと記す新たな句帳かな  久美
短夜や二人暮らしの一人留守   まき
春行くや蒔きそこないの種数多  美恵子
松島の景のひとつに海苔の粗朶  初男
母の日や仏に供ふ赤ワイン    英二
一つ咲き木の名がわかる山法師  嘉子
菖蒲田の上渡りくる友の声    美那子
ネクタイの見立て五月の風の色  米花
花あやめ子らはともかく壮年に  幸子
開戦のニュース聞きをり武者人形 茉胡

 5月対面句会は、22日(日)こどもみらい館で実施。第1句座当季雑詠5句出句5句選句。第2句座席題(「蛞蝓」「物」「黴」「飯」「筍」「十薬」「金魚」「塩」)8句出句6句選句。4名参加。

吸ふ為に吐く息弱し月おぼろ   (藤井)洋子
飯たけばやはり多きよ一人居に
入梅の前に太れや玉レタス    幸子
台北の黴のホテルも懐かしく
僧兵の昔ありけり著莪の花     (木下)洋子
十薬の白咲き満ちてなほ暗し
孒孒の息の合ひたるダンスかな  茉胡
妹は多飯喰らひ雲の峰

 通信句会、対面句会とも参加希望の方は、いずれも氷室茉胡宛の次のメールアドレス、あるいは古志誌上に掲載の電話でご連絡下さい。 メルアド:mako10himu6@nifty.com  
(氷室茉胡記)


大阪句会

メール句会  (雑詠7句出句、5句選) 
いつまでの二人三脚茗荷汁     美栄子
丹精の薔薇一編の詩のごとく    美那子
亀の上に亀乗る八十八夜かな    りえこ
早世の夫に老いなし柏餅      歌子
果てしなき武器の支援や鳥雲に   洋子
タンポポやあの幼子も今は母    泰子
法然忌終えたる鐘の安堵かな    みつこ
たんぽぽの絮一つゆく閑けさよ   豊
遠会釈して見覚への春日傘     陽子
てふてふに誘はれてゆく遠まはり  百合子
落人の里に咲き継ぐ夏桜      茉胡

席題Zoom句会  (3句出句、3句選 「席題 鈴蘭・青」)
すずらんの銀の言葉を束ねけり   久美
鈴蘭の音なき音色風のまま     歌子
躍りつつ香魚青磁の大皿へ     百合子
青葉闇御苑に知らぬ径数多     茉胡
み吉野の奥へ奥へと青嵐      陽子
宿決めぬ一人旅なり青胡桃     洋子
太々と青たのもしき今年竹     豊
背景は青の一色水中花       みつこ
(木下洋子記)


松山句会(19日 メール句会 11名)

兼題:うららか、冴返る、海女、シャボン玉、鳥雲に、伊予柑 その他好きな季語1句 
5句出句 5句選

ゆつたりと曲る潮筋瀬戸うらら    崇
竜宮に響いているか海女の笛     真樹子 
よく死ぬはよく生きることシャボン玉 まさし
冴返る足湯の足の白さかな      紫春
伊予柑を貰ひ続けて旅遍路      和弘
ゆふぞらのあかあかとして雲に鳥   陽市 
沖海女にまとふ滴の光かな      夕未子
沖縄の返還未だし冴返る       伊都夫
不思議そうに見つめる子犬石鹸玉   薫
鳥雲に入りて平和を彼の地へと    博山
あやふさは地球も同じしやぼん玉   まこと
海女がきて志摩の海原かがやくか   陽市
夢追ひて遊びし昔シャボン玉     夕未子
校庭に親子揃うてシャボン玉     和弘
うららかやキリンの一歩大いなり   まさし 
伊予柑の見下ろしてゐる城下町    真樹
吹き上げる空ひろびろとしゃぼん玉  崇 
遠山と我とのあはひうららかな    まさし 
青空はあの石鹸玉の中に       紫春
祈り込め攻めない国やシャボン玉   伊都夫
別れとは突然に来る鳥雲に      夕未子 
足裏で天をひとけり若き海女     まこと
(木下まこと記)


福岡句会(27日 通信句会)

街道の始まりは海浜万年青      博人
那智黒の碁石のひびく夏座敷     修
とりあへず引き返してみる蝸牛かな  民也
先急ぐわたしは敢えて平泳ぎ     龍梅
緑青を吹きて鰐口夏深し       充子
水の香を纏ふがごとき新樹かな    久子
万緑や齧り切れずに資本論      國光
まつすぐの黒髪涼しく束ねけり    祥子
命日の母になみなみ新茶汲む     和子
折り鶴や炎暑の塔に幾千も      桃潤
しはわせの一粒となるさくらんぼ   真知子
マニキュアの乾かぬ指でさくらんぼ  緑
(吉冨緑記)


長崎句会(27日 まり庵 9名 うち5名はメール参加)

当季雑詠 5句
大空へ空豆児等と背比べ       あや
飛び魚にカモメ舞ひ来て修羅場かな  順子
我らルビー婚なり苺押しつぶす    なおよ
薫風よ戦没者名簿に吹き渡れ     智子
羅をかざせば太陽柔らかに      睦美
木更津や若葉山より海ほたる     弘美
タクト振る音符は薫る風に乗り    玲子
安達太良の新緑写す窓拭かむ     まり子
槌音の高く響くや五月晴       瑠衣

題詠2句(明け早し・岩清水)
明け早し手は丹田に深呼吸      あや
奥入瀬は水も緑や石清水       順子
明け早し樹々はまた伸びふくらんで  なおよ
石清水小さき手拭ひ浸しをり     美智子
聞きなれぬ鳥の声あり明易し     睦美
戦今カザーク攻撃明け早し      弘美
明け早し続きを見たき今朝の夢    玲子
明け易し七十年を生きてみて     まり子
岩清水急峻もあとひと息ぞ      瑠衣
(米山瑠衣記)


熊本句会(通信句会 4名)

消しゴムの小さくなりて夏安居    茉莉子
卯の花降し紙飛行機の部屋で舞ふ   茉莉子
嫁ぎたる家の粽は薩摩ぶり      裕子
ひんやりと八百屋の匂ひ夏めきて   裕子
家にあれば笥に盛る飯を茅巻かな   佐介
夏めくやビニール傘に雨跳ねて    佐介
夕散歩泰山木の花の尻        榾火
若葉雨白湯に冷めたる重さあり    榾火
(記 今村榾火)

                 

 

                 

                  

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