2021年11月句会報告 

YouTube句会

(集計中)


古志Zoom句会


郵便句会 

大谷弘至主宰選 
特選
千歳飴小首傾げて小屋のチャボ    白石勉 
炉開きや正客に座す歳となり     北野沙羅 
難民の声をかき消す落葉かな     春日美智子 
猫車一番上に葱のせて        水谷比嵯代 
炭届く窯を閉ぢると文添へて     北野沙羅 
すべすべと仏のお顔烏瓜       春日美智子 
冬帽子持主もまた色あせて      伊達公子 

入選 
浜に寄せし勇魚の骸初冠雪      西川東久
コスタ・デル・ソル色美しき鰯買ふ  伊達公子
淋しかる一人暮らしよまして冬    福井有紀
椎の実をパシパシとばし漕ぐペダル  関きみ子
はんなりと柚湯の袋縫ひあがる    田中尚子 
ざくろの実笑ひて割れて弾けゆく   梶原夕未子
投票所までの遠さや秋の雨      土筆のぶ子 
神のへび神のにはとり七五三     小島楓 
莢蒾の実を噛み捨てて道遠し     神永秀郎  
冬草や俳句の道を枯るるまで     梅本元子 
柿吊すかつて庄屋の大廂       梶原一美 
楊貴妃の池をまたぐも小春かな    小島楓 
消ゆる夢葎の下の虫の音も      水谷比嵯代 
初霜や手に息吹きて畑に立ち     神永秀郎 
杖たよる一歩だいじに木守柿     北林令子  
(斉藤真知子記)            


埼玉句会報告(28日、埼玉会館、4名)

一茶忌や一汁一菜酒一合    琅太
眠る山映して湖も眠りゐる
いななける馬の歯茎の寒さかな 靖彦
白米を洗ひあげたる寒さかな
産土のおもかげみるや冬すみれ つねお
スーパーへ楊枝を買ひに師走妻
三毛猫の足裏舐めをる寒さかな ゆき
星くずの夜空のごとく煮凝れる


東京Web吟行句会(21-23日、夏雲システム、27名)

吟行地:高尾山
兼題:短日、神の留守、焼薯

くつさめは蔵の一茶よけさの冬  上村幸三
存分に書いて愛して山眠る    大場梅子
大好きなものに焼いも宝塚    神戸秀子
藷よりも焦げし軍手や焼藷屋   関根千方
手袋が失恋のごと落ちてゐる   長井亜紀
花束のセロファン叩く時雨かな  石塚純子
焼いもは独りに甘く暖かく    葛西美津子
初しぐれビニール傘に億の粒   園田靖彦
短日の飴屋切り出す鶴の羽    片山ひろし
空鋏鳴らしてはじむ松手入れ   吉田順子
焼芋や融通無碍に虚子俳句    萬燈ゆき
焼薯や戦火の灰にぬくぬくと   神谷宣行
天抜きの大海老二本雪催     わたなべかよ
森に風起りて神の御立かな    那珂侑子
法螺貝の満山ふるふ落葉かな   大平佳余子
小走りとなる焼藷を胸に抱き   金澤道子
家神の旅路祈らん留守の棚    越智淳子
うちの前かならず止まり焼芋屋  仲田寛子
湯のやうに揺れしほのほや牡丹焚き 菅谷和子
冬紅葉いのち余さず色尽くす   石川桃瑪
すくもより焼藷出づるごろんごろん 長野いづみ
鬼柚子の日毎かがやく神の留守  持田明子
年々に好く冬菊のたたずまい   岩﨑ひとみ
神無月白寿なほ立つ片足で    松岡伴子
天狗みな正月仕度高尾山     鈴木伊豆山
焼薯を買ふ恥づかしさありしころ 原京子
短日や踏あふ影もすぐ消へて   服部尚子
(関根千方記)


鎌倉吟行句会(7日、カルチャースペース鎌倉、7名)

吟行地:安国論寺、安養院

第一句座:吟行句・雑詠句7句出句、5句選
さざんくゎの花こぼれてや光りてや 振昌
今朝の冬私はげます私ゐる     道子
仕合せは甘いものから小六月    琅太
向うより手を振られゐて返り花   侑子
秋風に目鼻削がれて六地蔵     美津子
つはぶきや生涯つましき人の墓   はるみ
手に千歳飴眼は綿菓子を追つてをり 良子

第二句座:席題「葱」「根深」「時雨」で3句出句、3句選
現実と理想のあはひ時雨けり   琅太
ひさびさの小町通りや初しぐれ  道子
気散じに三宮まで初しぐれ    振昌
葱かしは葱葱かしは串に刺す   美津子
葱一本添へてでてくるきつねそば 侑子
腸詰の肉ほろほろと葱甘し    良子
丹精の土盛り百ぺん根深かな   はるみ
(長井はるみ記)


愛知吟行句会(16日 名古屋市熱田神宮)

冬麗の青空の下、本殿の前に集合し、愛知吟行句会再開の喜びを神に報告するとともに、ますますの発展を祈念した。七五三の人々の間を吟行し、「きしめん」で心も体も句も温め、熱田図書館へ移動し句会。

神鶏の声はり上ぐる神の留守    恵美子
熱田より伊勢をめざすや小鳥来る  春日美智子  
神鶏を追ひかける子や七五三    沙羅
楊貴妃の池をまたぐも小春かな   楓
神鶏や千九百年の寒声か      尾燈子
マスク取りきしめん啜る口となる  正博
冬晴を歩きて心満ちてゆく     通江
稲の香の菰巻き太き七五三     雄二
(稲垣雄二記) 


岐阜句会(25日 岐阜市西部福祉会館 5名)

第1句座 兼題(冬日和 息白し 綿虫)
冬日和出産の日の近づきぬ     上松美智子
冬日和家々しづかに寄りそひぬ   通江
思いがけぬ絵ハガキ来るや冬日和  沙羅
水遣りの花名忘るも冬日和     春日美智子
冬日和水琴窟のりんりんと     恵美子
 
第2句座当季雑詠
卓に活け黄のいきいきと石蕗の花  上松美智子
冬の雨ホームの母の笑顔かな    通江 
冬の日に虹の光の蜘蛛の囲よ    沙羅
瞬きに1つ生るるや雪ばんば    春日美智子
玉砂利やだつことなりぬ七五三   恵美子
(梅田恵美子記)


京都句会

 夏雲システムを利用して実施。事前に送った初男さんの写真と文章(天王山)そして米花さん作の絵手紙(「冬銀河」)からの連想句4句以上を含め,8句投句,選は特選1句,入選7句で行いました。

冬ざれや野望のあとの石ひとつ     美那子
芭蕉の夢いまあのあたり冬銀河     忠雄
色変へぬ松に天下の旗立てん      久美
なんにでも感謝せし母冬木の芽     美恵子
故郷に残すものなし雁の竿       英二
天下分け目てふいくさ吾もせし荻さわぐ 初男
大原や落葉にはまり落葉掻く      幸子
足軽が草の実取つてる勝ち戦      雄二
逆賊は貴様かわれか凝鮒        米花
冬ざるる天下分目の戦跡        りえこ
光秀の野望の色に紅葉づれり      茉胡
(氷室茉胡記)                    


奈良句会(30日 ズーム句会 11名)

冬満月地球の影が通り過ぐ       美那子
失敗は重ぬるものよ葛湯炊く      まき
落葉よりさみしきものも火に焼べて   久美
夫婦して寺の門前酸茎売る       洋子
小春日に唇やはく死化粧        みりん
粕汁や下戸の夫を言ひ包め       茉胡
まだまだと恋の句を詠み冬籠り     雄二
首筋へ疫病の声冬籠          りえこ
御笠山ふくふくとあり冬紅葉       豊
三輪山の酒の匂ひの粕の汁        悦子
いふなれば常ふゆごもりコロナの世   忠雄
(上田忠雄記)


大阪句会

メール句会報告(雑詠7句出句、5句選)
雀蛤となりてひねもすテレワーク    美那子
一房の葡萄余してひとりなり      歌子
口に蓋足に膏薬厄日過ぐ        美栄子
靴紐むすび天平の花野へと       久美
焼藷や選挙速報眺めつつ        洋子
ふつふつと心の奥の薄紅葉       百合子
こわごわと土鍋で新米たいてみる    泰子
はや風に乾き始むや鵙の贄       陽子
秋夕焼ウヰスキーに陽の透きとほり   みりん
今も井戸使ふ我が家よ秋深し      茉胡
木洩れ日の塊ならん木通かな      豊
熟れ柿の落つるに任せ鄙の家      りえこ
子狸の骸の果てのすすきかな      みつこ

Zoom席題句会報告席題(鴛鴦・冬隣)3句出句、3句選
鴛鴦のふつくらふつくら夢のなか    みつこ
湖を明るくしたるおしの声       りえこ
呆然として鴛鴦一羽天の下       陽子
いま鴛鴦のならんで過ぎし水ならん   久美
冬待つや水琴窟に琴ひとつ       みりん
月光の中ねむりをり番おし       豊
水仙の芽の出そろふや冬隣       美那子
朝夕の引き戸の軋み冬隣        歌子
日差しよき冬の隣を感じつつ      泰子
ことことと煮物の香る冬隣       百合子
虹色の毛糸を選ぶ冬隣         洋子
(木下洋子記)


松山句会(21日 メール句会 12名)

兼題:秋時雨、銀杏散る、吊し柿、冬隣、新豆腐 5句出句 5句選
黄泉路へと誘ふばかり銀杏散る    伊都夫
銀杏散る図書館蔵書十万冊      陽市
銀杏散るゆつくり歩む老夫婦     薫
一列に鵜舟干される冬隣       まこと
焙じ茶の薫る茶の間や冬隣      崇
吊るし柿軒端に揺れし母の里     孝子
島伝ひ渡りくるなり秋時雨      崇
銀杏散り御師の黒門蘇る       伊都夫
神の苑銀杏落葉の穢れ無し      まさし
掌に乗せて戻りぬ新豆腐       一美
鮭を喰ふ木彫りの熊や冬隣      夕未子
すべり台誰も居なくて銀杏散る    一美
秋時雨参道ぬらしやみにけり     薫
雪隠へ夜半の身震ひ冬隣       まさし
銀杏散る栞にせむと選びをり     夕未子 
閉店のかけふだ揺れて冬隣      陽市
千年の杉や桧や秋時雨        真樹子
秋時雨止みて前山鮮やかに      孝子
風よ吹くな蝶いま瀬戸の海渡る    紫春
秋時雨山のほとけを拝みきて     真樹子
新豆腐土鍋の中におどるかな     博山
新豆腐手にゆつたりといつくしむ   紫春
実朝の銀杏は散りて海青く      まこと 
(木下まこと記)                                                    


福岡句会(27日 あいれふ)

第一句座
ねんねこや母温かし柔らかし    桃潤
時雨虹子ら腰上げてペダル踏む   國光
車にも妻にも勤労感謝の日     和子
亡き人と束の間に会ふ冬の虹    龍梅
梟の哲学語る目玉かな       博人
在るままに生くる静けさ枯尾花   久子
早起きの褒美は冬の茜雲      充子 
鶴を折るまづひと折りに息を止め  民也 
尖りたる鉛筆の芯冬深む      真知子 

第二句座(席題、冬薔薇、炭) 
跳炭の小さき宇宙華やかに     桃潤 
炭斗の炭を素手にてつかみけり   和子 
母待てる家にかつかつ赤き炭    充子 
早起きの母の用意の炭火燃ゆ    久子 
山籠り命の燃ゆる炭火かな     博人 
練炭に北京の空の澱みけり     龍梅
桜炭花のごとくに燃え上がる    真知子 
(斉藤真知子記)  


長崎支部(26日 メール句会 8名)

当季雑詠 5句より
秋麗に一升米負ひ子は惑ふ     文
待たれるや風に急かされ柿を干す  文
らっしゃいの声につられて箱蜜柑  順子
マスクしたままで迎へむ冬三たび  順子
草の実をつけて寄り道ひなた道   なおよ
石榴割けかつと命の瑞々し     なおよ
旧友ら集ひ語りて紅葉燃ゆ     美智子
冬の宿湯殿に響く国なまり     美智子
秋の暮残照巨大なホリゾント    弘美
公孫樹降る甘えて跳ねてドッグラン 弘美
食はんと言ひつつその手は焼き芋へ 玲子
賑やかに湾に迫れり蜜柑山     玲子
夜半の秋夫より届く藤村の詩    まり子
吾亦紅北上川のたうたうと     まり子
柿の種ぎつしり詰まつて猪の糞   瑠衣
初めての旅を終へ来し子鴨かな   瑠衣
(米山瑠衣記)


熊本句会(通信句会 4名)

煙草火にちりちり匂ふ木の葉髪   佐介
朝市で焼く獲れ立ての柳葉魚かな  佐介
温かき白磁の皿や亥の子餅     茉莉子
毛糸編む単身赴任最終日      茉莉子
紅さしてちよつと無口や七五三   裕子
柳葉魚焼く銀の帯めく炎かな    裕子
弱り歯を抜かれて入る炬燵かな   榾火
初しぐれ路面電車は前のめり    榾火
(今村榾火記)

                 

  

    

    

    

         

  

                 

 

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