7月、東京・神奈川吟行句会のご案内&句会報告

7月、東京・神奈川吟行句会のご案内

★日時:
2018年7月28日(土)午前10:00

★集合場所:
東京メトロ有楽町線「月島」駅改札口(ひとつしかありません)。都営大江戸線をご利用の方は改札口を出て有楽町線の方へ。約50メートルです。集合に遅れる方は各自吟行を済ませて句会場へお入りください。

★吟行地:
佃島界隈 
佃島は1644年(正保元年)、徳川家康が江戸に入府してから呼び寄せられた摂津国佃村(現大阪市西淀川区)の漁民たちが築いた島です。よく知られている佃煮の佃は、江戸佃島が由来で、佃島の漁民が残った雑魚などを保存食として醤油や塩で煮込んだものが広まったものです。現在も老舗の佃煮屋さんがいくつかあります。
住吉神社は、摂津の住吉神社から分霊され、1646年に創建された佃島の鎮守です。
今年は三年に一度の例大祭が8月3日から行われます。その準備が進められている時期ですので、うまくいけば、江戸百景図に見られるような幟なども見られるのではないかと思います。

★句会場:
佃区民会館 第3号室(洋室です!)
13:00〜17:00
〒104-0051 東京都中央区佃2-17-8 TEL 03-3533-6951
昼食はすませて句会場にお入りください。出句は10句、13:30〆切とします。

☆どうぞお出かけください。(係 神谷・大平・大場)

6月の句会報告
大谷主宰をお迎えして、梅雨の神楽坂と穴八幡を吟行しました。
参加者は、24名。

大谷弘至主宰選 (○=特選 無印=入選)
 
○さくと噛む音の涼しきおこしかな    ひろし
○夏のれんゆの字を割つて銭湯へ     佳余子
○祓いして蟲封じして鰻食はん      美津子
○漱石の安居のあくび猫もまた      靖彦
○この坂の風を土産に扇かな       伸子
○藤の実とゆらゆら遊ぶ端居かな     美津子
 三味線の音を枕に昼寝かな       一郎
 アマリリスまつ赤に咲いて暗き花    順子
 まだ誰もくぐらぬ茅の輪にほひ立ち   秀子
 銭湯の開くを待ちをる団扇かな     道子
 金魚売り通りし路地か少し濡れ     伸子
 万緑やことに早稲田の楠大樹      美津子
 水打つて花街明ける一番湯       宣行
 浴衣着て原稿用紙と下駄買ひに     伸子
 立てられて茅の輪の茅はや乾き     道子
 芸妓より大きく咲いて立葵       一郎
 涼しさは毘沙門天の焙烙灸       佳余子
 青目高宝石のごと水瓶に        菊江
 毘沙門の使者の百足に迎へられ     伸子
 どことなく京に似し町青すだれ     佐幸
 助六の傘なら梅雨も楽しかろ      梅子
 まがるたび風の涼しき坂の町      元子
 水打つやいつもあなたがとほる道    一郎
 梅雨の蝶かの世この世と花街を     和華子

席題 (虫干・梅雨茸・蛇衣を脱ぐ)

○蛇の衣もぬけの殻ののたうつか     佳余子
○大の字に寝て心まで虫干す       一郎
○あふれでる蛇の力や衣を脱ぐ      和子
○思ひ出も食はれぬうちに虫干す     和華子
 梅雨茸いな毒茸や政          菊江
 たましひのかたちのままに蛇衣脱ぐ   和華子
 梅雨茸踏み散らかして下校の子     ひろし
 梅雨茸けさまたひとつまつ白に     美津子
 いんいんと雨によきによきと梅雨茸   和子
 傍線に若き日のわれ書を曝す      道子
 青春の悪書かまはず曝しをり      靖彦
 早や傘を開ききつたる梅雨茸      美津子

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