12月、東京句会のご案内

日時:12月10日(土)
集合:午後1時
会場:亀戸文化センター
   〒136-0071
   江東区亀戸2-19-1
   カメリアプラザ内
会費:2,000円(学生半額)
第一句座:持寄5句出句5句選
第二句座:席題3句出句3句選
*大谷主宰ご出席の句会となります。
 
11月の東京句会報告(37名参加)
* 一部直しが入っています。
* ◎が特選です。
〈当季雑詠:五句投句/五句選句〉
◎天神の亀がまもるや神の留守   吉田順子
◎海鼠腸やいのちの髄の味したり  関根千方
◎研ぎあげて包丁ずばと冬に入る  大場梅子
◎故郷のはるかなる音亥の子突   杉山常之
◎帰り花蝶も止まつてゆきにけり  間宮伸子
◎錆色の殻となりけり烏瓜     池田祥子
◎山は眠さうなねんねこぬくさうな 上村幸三
 刻々と月の満ちゆく焚火かな   園田靖彦
 風除けは林のごとし大屋敷    間宮伸子
 鍵盤は白き枯野や走る指     神谷宣行
 日溜まりの垣へとのびて烏瓜   加藤あつ子
 小春日の羽根の生えたる焼餃子  片山ひろし
 冬の田をひつくりかへすくしやみかな 三玉一郎
 舳先より突ん棒投げて旗魚打つ  片山ひろし
 あく強きまま老いゆかん一茶の忌 わたなべかよ
 ざくざくと蕎麦刈りすすむ霧の奥 篠原隆子
 孫六の裔の包丁踏鞴祭      鈴木伊豆山
 子孫から借りし地球や枝を打つ  熊谷佐幸
 日向ぼこ琥珀に籠もる虫のごと  神戸秀子
 枯尾花かきわけのぞく火口かな  関根千方
 崖つ淵に築きし畑や唐辛子    西川遊歩
 身中の虫に声かけ冬ごもり    園田靖彦
 大蜘蛛の腹あかあかと冬に入る  神戸秀子
 小春日やきらきらと城こぼれつつ 丹野麻衣子
 ひとすぢや枯蟷螂にみどりの血  関根千方
 雁や地球に生まれ恋をして    池田祥子
 凩やうそぶいて世をくつがへす  小宮節子
〈席題「時雨忌」「花八手」「目貼」:三句投句/三句選句〉
◎名筆の反故の目貼りぞ五合庵   西川遊歩
◎よき椿選んで杖に翁の忌     篠原隆子
◎負け知らず天守の窓も目貼りせん 丹野麻衣子
◎膳所堅田時雨駆けぬく忌なりけり 葛西美津子
◎こらこらと猫を叱りつ隙間張る  大場梅子
◎芭蕉忌の熱きしぐれを駆けぬけん 篠原隆子
 連れ添ひて早四十年隙間張る   わたなべかよ
 明日貼る目貼の糊を煮る夜かな  菅谷和子
 目貼して殿の御成を待つ座敷   丹野麻衣子
 男らが起こす戦や隙間貼る    わたなべかよ
 俳諧といふ人生の目貼りかな   三玉一郎
 花八手家宝の如く夫を守る    片山ひろし
 時雨忌や翁ゆかりの美濃に生れ  わたなべかよ
 目貼りして僧帰りけり無住寺   佐川あけみ
 君でなき客は皆憂し目貼せん   葛西美津子
 車座になつて歌仙や目貼りの間  丹野麻衣子
 誰も彼も芭蕉気取りや時雨の忌  熊谷佐幸
 時雨忌や花鳥諷詠安本丹     上村幸三

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