大文字句会のご案内と祇園会句会報告
古志京都の8月句会は,恒例の主宰出席の大文字句会で,次のとおりです。
句会日時:8月17日(水)午後1時から午後5時まで
句会場所:こどもみらい館(最寄駅:地下鉄「丸太町」)
※場所は,下記ホームページの「アクセス」をご覧下さい。
http://www.kodomomirai.or.jp/
※参加予定者には,既に前日の大文字の吟行(希望者のみ)の案内等を差し上げています。
まだ定員に余裕がありますので,参加希望者は,古志7月号の94頁をご覧になり,申し込んで下さい。
7月祇園会句会(17日)の報告
長谷川櫂前主宰出席の下,京都国際交流会館で開催しました。出席者26名。
第1句座7句出句5句選,第2句座3句出句3句選。
前主宰の選は次のとおりです。(◎:特選,無印:入選,△:予選)
第1句座
◎花散りし大樹の如し裸鉾 忠雄
◎鉾曳きのわらじちぎれて花の塵 忠雄
◎屋根方や天のまほろに水打たん 悦子
◎今日だけは男あがめて浴衣ぬふ 奈央子
◎孫を得て迎ふ祇園会ことのほか 茉胡
◎誇らかに山一番の粽売る 美那子
鴨川へ茶屋は簾を並べけり まき
兄弟と生まれて鉾の禿かな まき
鉾ちまき掛けんきのふの懐かしや もも子
菊の露養ふ命涼しかり 洋子
洛外や三日居ぬ間の大胡瓜 幸子
占出山祝ひの鮎をいただかん 悦子
我が小さき厨守りて鉾粽 光枝
女四代紅をさし合ひコンチキチン 瞳
ぬばたまの夜空に立つや函谷鉾 久美
いち速く立ちて涼しや函谷鉾 初恵
身に余る刀抜いたり鉾の稚児 まき
鉾の列赤子泣かせてとどこほる 久美
生稚児に切られて舞ふや花の綱 雄二
染井の水の力や鱧料理 瞳
屏風祭市中に山居あるごとく 豊
△清しさや勾ふがごとく裸鉾 もも子
△屋根方の綱一本の涼しさよ 雄二
△妣住みし鉾町の鉾見にゆかん 茉胡
△綾傘鉾すいと回して涼しかり 洋子
△月鉾や月の世界を来しごとく 英樹
△誇らしげに山一番を山伏山 茉胡
△扇ぎつつ人分けゆくや鉾団扇 光枝
△白粉のいや暑からん鉾の稚児 嘉子
△山鉾の名を次々と当つる子よ 久美
△月鉾や東山まだ暮れなづむ 悦子
△長刀を揺らすことなく辻回し 一爽
△吾が結ひし紙垂もあるらん函谷鉾 初恵
△うら若き男の子勾ふや祭笛 光枝
△ぎしぎしと地球軋ませ長刀鉾 雄二
△月鉾や法被に染めて八咫烏 久美
△家のことそこそこにして鉾立てへ 奈央子
△注連切つて鉾の祭のかぐはしく 忠雄
△灯を入れてまだ暮れきらぬ涼しさよ 美那子
△見てこその動いてこその一の鉾 まき
第2句座
◎魂抜けとなりて注連切る鉾の稚児 嘉子
◎大丸で涼んではまた宵山へ 美那子
◎鉾団扇万と波打つ大路かな 豊
◎祇園会にかかはりもなし犬曳いて 久美
◎一本のガラスの花を祭髪 光枝
旅人の背中へ祇園囃子かな 洋
青笹に包む氷餅も宵祭 光枝
四条傘鉾風のごとくに廻りけり 英樹
鱧の椀牡丹の花の如くあり 悦子
鉾を組むとりどりの縄踊らせて 弘子
一匹を追うて一匹金魚死す 初恵
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