7月 東京句会のご案内

日時:7月9日(土)
集合:午後1時
会場:江東区文化センター
   〒135-0016 東京都江東区東陽4-11-3
会費:2,000円(学生半額)
第一句座:持寄5句出句5句選
第二句座:席題3句出句3句選
*大谷主宰ご出席の句会となります。

6月の東京句会報告(36名参加)
* 一部直しが入っています。
* ◎が特選です。
〈当季雑詠:五句投句/五句選句〉
◎朝には紙と掃かるる火蛾ならん    葛西美津子
◎白靴や心はすでに椰子の蔭      西川遊歩
◎末世なりしぶとく生きて蜘蛛と蟻   山田洋
◎世直しの力となれよ豆の飯      上村幸三
◎梅干しのことしはどれも猿の顔    菅谷和子
 海水浴かたち良き胸あがりくる    石川桃瑪
 てのひらを親と思ひて亀の子よ    神戸秀子
 水打つて三千世界雫せり       上村幸三
 人権の壁破りし掌惜しむ夏      片山ひろし
 カステラは耳こそ良けれ新茶汲む   神戸秀子
 田一枚植ゑたくらゐで何と言ふ    園田靖彦
 吹かれゐて縞くつきりと蛇の衣    金澤道子
 浴衣着て町一番のべつぴんに     大場梅子
 よく跳ねて波郷の町の雀の子     神戸秀子
 触れ合うて愉快やダブルハンモック  西川遊歩
 透く殻にうごめく肉やかたつぶり   葛西美津子
 栴檀の花や気怠き風にあり      葛西美津子
 夏痩せや地獄草紙の鬼に似て     山田洋
 火取虫灯りひとつにかく狂ふ     葛西美津子
 
〈当季雑詠:三句投句/三句選句〉
「ハンモック」「栗の花」「甚平」
◎しばらくは花栗の香に寝て起きて   金澤道子
◎ハンモック詩人となりて森の中    岩崎ひとみ
◎誰か来る気配あれどもハンモック   熊谷佐幸
◎大いなる旅人の木やハンモック    飛岡光枝
◎ハンモックこころに鈴のあるごとく  上村幸三
◎羽化を待つさなぎのごとくハンモック 葛西美津子
◎ハンモック大きな蝶が身のほとり   神戸秀子
 縄文より植ゑきし森やハンモック   鈴木伊豆山
 もうそろそろ交代してよハンモック  田中益美
 甚平でちよつと見にゆく田一枚    丹野麻衣子
 ハンモック吊してみたき木蔭かな   大場梅子
 刺青の竜も老いたり甚平着て     金澤道子
 捨て捨てて甚平一つのをとこかな   園田靖彦
 甚平や自在に繰りて川の舟      飛岡光枝
 神の手に深くつつまれハンモック   菅谷和子
 甚平や晩学なれど書の生徒      那珂侑子
 産み月の牛の鳴きをる栗の花     熊谷佐幸
 亡き君や甚平の日々を望みしに    吉田順子

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