12月、東京句会のご案内

日時:12月14日(土)
集合:午後1時
会場:青山こどもの城
会費:2,000円(学生半額)
第一句座:当季雑詠5句出句5句選
第二句座:席題3句出句3句選
* 大谷主宰ご出席の句会となります。
* 11月は記念大会のためお休み。

10月の東京句会報告
〈大谷主宰入選句〉
*一部、主宰の直しが入っています。
<主宰特選>
里芋は葉をばさばさと太るらん    丹野麻衣子
よく晴れて畑の露に濡れにゆく    丹野麻衣子
鰯割く指も鰯もきらきらと      葛西美津子
うすうすと猪の気配や富士の裾    潮伸子
長き夜の闇を晒してゆきたまふ    鈴木伊豆山
よく噛んでよき乳出でよ今年米    神戸秀子
<主宰入選>
風待ちてけさは二度寝か渡り鳥    葛西美津子
方丈のこんなところに干菜吊る    葛西美津子
枯蟷螂鎧の下のうすみどり      葛西美津子
初雪を待ちてをりけり富士の山    村松二本
一畝は仏のために菊の花       村松二本
茸狩天狗のあとについてゆく     村松二本
秋の蟇根負けされて逝かれしか    熊谷佐幸
吾が庭の初茸なれば炊き込みに    熊谷佐幸
棲みやすきこの国であれ虫の秋    松本邦吉
媼にも乙女のこころ小鳥来る     松本邦吉
これがまあひよんの笛かや手から手て 金澤道子
萩括る日のぬくみごと抱き寄せて   金澤道子
銀杏の実踏んだ数だけ匂ひくる    辻奈央子
秋の風ふたてに別れ眼鏡橋      辻奈央子
後の月黍団子とは小ぶりなる     小宮節子
朝ありし木賊刈られてそぞろ寒    小宮節子
日本の栗の和菓子のみな旨し     西川遊歩
蓮の実の飛んで八雲は出雲へ来    西川遊歩
秋の蝶翅美しくよこぎれる      丹野麻衣子
瀬戸はいまオリーブの島檸檬島    丹野麻衣子
菊の秋ハイカラさんは伊予の人    本谷厚子
食べられる茸と決めて狩りにけり   本谷厚子
穴まどひまだまだ旅に出るつもり   潮伸子
秋草にとり囲まれてすべり台     山本孝予
実むらさき老いて誇れるものいくつ  園田靖彦
落し水秩父は今も野面積み      杉山常之
秋深し白が勝ちたる無精髭      上俊一
この頃の狭庭は鵙の声ばかり     加藤あつ子
露草やいのちひとつを人のため    神戸秀子
声出して笑ふ赤子や小鳥来る     吉田順子
大草原馬競はせて秋高し       わたなべかよ
胡桃落つ烏がすぐにくはへ去る    持田明子
気のはやき神渡れるか大遷宮     関根千方

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