古志ネット句会、長谷川前主宰の総評を掲載させていただきます。
特選の一句。
嶺越えてゆく秋雲となりにけり 岡崎陽市
「雲が流れ出すのは秋。そこをとらえている」。
入選句より。
朝霧や速歩で散歩する人よ 丸山正樹
「さつさつと過ぎてゆく人の姿が見える」。
襖絵の虎動き出す残暑かな 中村伊都夫
「「残暑」の「残」が働いていない。「暑さかな」でよいのでは」。
また、題詠は「梨」。前主宰より、取り合わせの句について、ご指導がありました。
「たとえば、51番の句は「木犀に水はたつぷり」とくれば、梨のような水っぽいものを取り合わせてはいけません。このことは何度も話したり書いたりしていることですが、よくお考えください。この手の句、ほかにもあります」。
以上です。
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