8月、古志ネット句会のご報告

古志ネット句会のご報告をさせていただきます。
 

まず、長谷川前主宰の特選の一句。
 

 辻々に那智勝浦の迎へ火よ  長谷川冬虹
 

「闇の中から迎え火を焚く那智勝浦の町が浮かんでくる」との評。
 

また、長谷川前主宰の入選句の中より、一句。
 

 日本に祈りの秋の来たりけり  池桃汰
 

「たしかに八月は秋なのだが、ここは夏でよいのではないか。ご一考を」との評。
 

席題は「蜩」。
以下、入選句より。
 

 かなかなは声を嗄らして鳴き尽す  池桃汰
 かなかなや持ち場に戻る休み明け  小池風子
 かなかなや老人ホームは夕早し   籔本文子
 かなかなや薮の中より暮れ初めぬ  イーブン美奈子
 ひぐらしや下校の森の薄明かり   野田省三
 

以上です。

One Comment

  1. 池桃汰 said:

     ご指導ありがとうございます。
     当該句の一稿は『夏』だったのですが、投稿月の八月に合わせて『秋』としたものでした。ご指導すっと胸に落ちました。ありがとうございました。『夏』に訂正致します。」

    2012年9月4日
    Reply

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